トウモロコシ、需給報告を境に再び強基調に転換へ

著者:齋藤 和彦
 12日(日本時間13日深夜1時)に米農務省は需給報告を明らかにする。注目は、2020年度の米国トウモロコシの期末在庫である。

 6月末に発表された6月1日現在の全米在庫は41憶1200万ブッシェルで、第3四半期の米国トウモロコシの需要は35億8400万ブッシェルとなった。第2四半期の35億9800万ブッシェルに匹敵する高水準を維持している。ちなみに、前年度の第3四半期の需要は29億4900万ブッシェル。

 例年、第4四半期の需要は第3四半期に近い水準となるため、6月1日現在の全米在庫から第3四半期の需要を差し引くと、5憶2800万ブッシェルとなり、仮定であるが、2020年度の期末在庫が算出される。

 6月の需給報告で指摘された2020年度の期末在庫は11憶0700万ブッシェルで、仮定の期末在庫はその半分程度となる。

 ロイター通信が集計したアナリストの事前予想では、その期末在庫の予想平均は10憶8000万ブッシェルで、10憶ブッシェルの大台は維持すると推測されている。

 ただ、10憶ブッシェル台の期末在庫となるには、需要の大幅減少は避けられず、現状ではその可能性が極めて乏しい。従って、今回の期末在庫では、いきなり10憶ブッシェル割れの期末在庫になることも十分考えられる。


CBOTトウモロコシ期近12月限日足と100日移動平均線

このコラムの著者

齋藤 和彦(サイトウ カズヒコ)

株式会社フジトミ 情報サービス室 チーフアナリスト
1990年カネツ商事に入社。1994年にカネツ投資顧問に転籍し、2004年にインテレス・キャピタル・マネージメントに移る。
現在のフジトミに2009年に移るまで、15年近く投資顧問に在籍し、ここで情報提供やファンド運用を手掛ける。
商品アナリストとしてはそれ以上の実績を有する。ファンダメンタルズ・テクニカル両面を重要視するが、その時の相場の味に注目し、分析を手掛ける。
http://www.fujitomi.co.jp/