東京原油は米雇用統計に注目!!

著者:齋藤 和彦
 10月に入って弱気な米経済指標が相次いで発表されており、それを嫌気してWTI原油は値崩れを強いられ、取引中心限月である期近11月限は3日に一時、50.99ドルの安値を示現している。期近11月限ベースとしては、8月7日以来の安値水準であり、ちなみにその日の安値は50.48ドルである。

 サウジの石油施設への攻撃による供給不安は完全に解消しており、行って来い以上の急落を演じたが、それだけ市場では需給バランスの悪化が警戒されているという証でもある。

 弱気な米経済指標が相次いだことで、9月の米雇用統計に対する懸念も高まっている。もし、米雇用統計が弱い内容になれば、WTI期近11月限は改めて50ドル台まで急落し、8月の安値を試すとみる。対照的に強い内容になれば、買い戻しを誘って3分の1戻り水準の55.29ドルを目指した戻りも想定される。ただ、状況が一変する原油のファンダメンタルズでもなく、55ドル台回復で戻り一巡も考えられる。

 テクニカルでみると、3分の1戻りはちょうど、一目均衡表の雲にあたる。
 
WTI期近11月限日足と一目均衡表
 

このコラムの著者

齋藤 和彦(サイトウ カズヒコ)

株式会社フジトミ 情報サービス室 チーフアナリスト
1990年カネツ商事に入社。1994年にカネツ投資顧問に転籍し、2004年にインテレス・キャピタル・マネージメントに移る。
現在のフジトミに2009年に移るまで、15年近く投資顧問に在籍し、ここで情報提供やファンド運用を手掛ける。
商品アナリストとしてはそれ以上の実績を有する。ファンダメンタルズ・テクニカル両面を重要視するが、その時の相場の味に注目し、分析を手掛ける。
http://www.fujitomi.co.jp/