トウモロコシは下値探りの展開に、今後はハーベストプレッシャーを警戒

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著者:齋藤 和彦
 8月に続いて、今回も米農務省の米国トウモロコシの生産高予想に対する失望からシカゴトウモロコシは急落している。

 10日に米農務省が明らかにした米国トウモロコシの生産高予想は137憶7900万ブッシェル(イールドは168.4ブッシェル)で、事前予想平均の136憶8400万ブッシェル(同167.5ブッシェル)を上回っている。生産高予想は前月発表の137憶9900万ブッシェルを下回ったものの、イールドは168.2ブッシェルから上方修正され、これが最も予想外の発表だったといえる。

 作付面積・収穫面積が下方修正されたため、生産高予想は引き下げられたが、シカゴトウモロコシが急落したように、弱気な内容と評価された。

 米国の期末在庫は19憶2900万ブッシェルと前月よりも下方修正されたが、事前予想平均の17憶8400万ブッシェルを上回った。世界の在庫も同様に前月発表を下回ったものの、事前予想平均の2憶9827万ブッシェルを上回る3憶0255万ブッシェルとなった。

 弱気な発表を受け、シカゴトウモロコシ期近12月限は20日移動平均線を下回り、一目均衡表の雲の下限まで急落している。
 

 

このコラムの著者

齋藤 和彦(サイトウ カズヒコ)

株式会社フジトミ 情報サービス室 チーフアナリスト 1990年カネツ商事に入社。1994年にカネツ投資顧問に転籍し、2004年にインテレス・キャピタル・マネージメントに移る。現在のフジトミに2009年に移るまで、15年近く投資顧問に在籍し、ここで情報提供やファンド運用を手掛ける。商品アナリストとしてはそれ以上の実績を有する。ファンダメンタルズ・テクニカル両面を重要視するが、その時の相場の味に注目し、分析を手掛ける。 http://www.fujitomi.co.jp/