海外原油は200日移動平均線を試す堅調地合いを維持へ

原油
著者:齋藤 和彦
 12月5日にOPEC総会(通常総会)、6日にはOPECプラス(OPECと一部のOPEC非加盟国)の閣僚級会合が予定されている。それを前にして、OPEC事務局長の発言は10月に入って多くみられ、それが原油相場の基調を強気に転換したとみられている。6日の会合で、2020年への協調減産延長と、現在の減産幅の拡大が協議されるとの見通しを示しているが、ニュアンス的にはその方向性で動きとしている。

 ここにきて、世界の石油需要の鈍化が指摘されており、ゴールドマンサックスも下方修正している。本来であれば売り材料といえるが、産油国の減産の口実になるということで、ここにきては需要鈍化も支援材料となっている。

 12月の総会やその後の閣僚級会合までまだまだ時間があるものの、原油相場の足取りが軽くなっており、24日にはWTI期近12月限で56ドル台半ばまで上伸している。

 チャート上では200日移動平均線が上値目標になりそうだ。9月半ばの原油の急伸を除くと、夏場以降、WTIは200日移動平均線を嵩にした展開をみせている。しかし、短期間ながら200日移動平均線を上抜いており、今回もひとまず200日移動平均線を試す戻りが期待される。
 
WTII期近12月限日足と200日移動平均線
 

このコラムの著者

齋藤 和彦(サイトウ カズヒコ)

株式会社フジトミ 情報サービス室 チーフアナリスト 1990年カネツ商事に入社。1994年にカネツ投資顧問に転籍し、2004年にインテレス・キャピタル・マネージメントに移る。現在のフジトミに2009年に移るまで、15年近く投資顧問に在籍し、ここで情報提供やファンド運用を手掛ける。商品アナリストとしてはそれ以上の実績を有する。ファンダメンタルズ・テクニカル両面を重要視するが、その時の相場の味に注目し、分析を手掛ける。 http://www.fujitomi.co.jp/