白金族の強調地合い継続へ

プラチナ
著者:齋藤 和彦
 NYパラジウムは12日、1900ドルの大台を示現している。7営業日連続で最高値を更新し、1800ドル台乗せから10営業日での100ドル以上の急伸となった。1700ドル台乗せから1800ドル台乗せには30営業日を費やしたが、1900ドル台乗せはあっという間だったといえる。

 米中の貿易協議に対する楽観的な見通しからパラジウムはまた大きく買い直されたが、パラジウムの需要の多くが米中の自動車用触媒であり、その需要拡大が期待されての上伸だったといえる。

 また、ここにきては、南アの豪雨や洪水の影響で、電力供給が大幅に縮小し、一部鉱山の操業が停止していることが支援材料となり、上げに弾みをつけることになった。特に、インパラ社の2つの鉱山の操業停止の影響が大きかった。現在、操業回復に向かっているようだが、今年後半になっての白金族の供給減も影響しており、年末にかけて2000ドル示現の可能性も高まっている。

 12日に発表された南アの鉱山による白金族の産油量は、10月が前年同月比4.8%減となっている。9月は同4.2%減、8月は12.4%減だったが、今回の停電による操業停止の影響で、12月の白金族の産油量の落ち込みも十分予想される。
 
NYパラジウム期近3月限日足
 

このコラムの著者

齋藤 和彦(サイトウ カズヒコ)

株式会社フジトミ 情報サービス室 チーフアナリスト 1990年カネツ商事に入社。1994年にカネツ投資顧問に転籍し、2004年にインテレス・キャピタル・マネージメントに移る。現在のフジトミに2009年に移るまで、15年近く投資顧問に在籍し、ここで情報提供やファンド運用を手掛ける。商品アナリストとしてはそれ以上の実績を有する。ファンダメンタルズ・テクニカル両面を重要視するが、その時の相場の味に注目し、分析を手掛ける。 http://www.fujitomi.co.jp/