白金はどこまで行っても戻り売り

原油 プラチナ
著者:齋藤 和彦
 新型コロナウイルスのリスクが拡大し、多くの商品市場が値崩れを強いられている。特に海外原油、NYガソリン、NY銀、シカゴトウモロコシ、そしてNY白金である。

 白金に関しては、もともと2020年から欧州の自動車メーカーのディーゼル車の減産計画があり、自動車用触媒の需要低下が指摘されていた。これに、中国での新型コロナウイルスの拡大によって、世界最大の白金の宝飾品の消費国である中国の購買意欲の低下が懸念され、ここにきて下げ足を早め、期近4月限は900ドル割れをみせている。

 もともと、2020年度の白金の世界の需給バランスは供給過剰が指摘されていたが、この新型コロナウイルスの影響で、さらなる供給過剰は避けられない状況となっている。にもかかわらず、金やパラジウムの急伸によって1021ドルまで一時急伸したが、明らかに格好の売り場提供となった。

 白金の弱気な需給バランスを踏まえて、これまで、どこまで行っても戻り売りを指摘してきたが、実際に実勢悪から大きく売り直されている。
 
NY白金期近つなぎ週足
 

このコラムの著者

齋藤 和彦(サイトウ カズヒコ)

株式会社フジトミ 情報サービス室 チーフアナリスト 1990年カネツ商事に入社。1994年にカネツ投資顧問に転籍し、2004年にインテレス・キャピタル・マネージメントに移る。現在のフジトミに2009年に移るまで、15年近く投資顧問に在籍し、ここで情報提供やファンド運用を手掛ける。商品アナリストとしてはそれ以上の実績を有する。ファンダメンタルズ・テクニカル両面を重要視するが、その時の相場の味に注目し、分析を手掛ける。 http://www.fujitomi.co.jp/