6月の金相場に期待!!

著者:齋藤 和彦
 実体経済の悪化と乖離してNYダウが急伸しており、その株高を嫌気してNY金は値崩れを強いられている。取引中心限月である期近8月限は27日に1701.6ドルまで急落したが、その後は米中の対立を警戒して、1730ドル台回復の動きをみせている。

 中国・全人代の最終日に、香港への国家安全法制の導入徹底を採択したことで、改めて金は買い直されたものの、株高を警戒して、1720ドルまで売られるなど、不安定な動きをみせている。

 ところで、6月第一週には主要な米経済指標が発表される。実体経済の悪化を反映した弱い内容が指摘されるとみられており、金融市場のカネ余りの状況から急伸したNYダウの反落も予想される。

 4月、5月の初旬にいずれもNY金は急伸したが、リスクを買う動きが再燃したためであり、この6月初旬もNY金の急伸が想定される。

 実体経済を無視して急伸したNYダウのリスク要因として、改めて金が買い直され、期近8月限は1750ドル台示現も時間の問題とみる。
 
NY金期近8月限日足と20日移動平均線
 

このコラムの著者

齋藤 和彦(サイトウ カズヒコ)

株式会社フジトミ 情報サービス室 チーフアナリスト 1990年カネツ商事に入社。1994年にカネツ投資顧問に転籍し、2004年にインテレス・キャピタル・マネージメントに移る。現在のフジトミに2009年に移るまで、15年近く投資顧問に在籍し、ここで情報提供やファンド運用を手掛ける。商品アナリストとしてはそれ以上の実績を有する。ファンダメンタルズ・テクニカル両面を重要視するが、その時の相場の味に注目し、分析を手掛ける。 http://www.fujitomi.co.jp/