ポンド堅調、全般的にはドル売り一服に=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ポンド堅調、全般的にはドル売り一服に=ロンドン為替概況

 6日のロンドン市場は、ポンドが買われている。日本時間午後3時に発表された英中銀の金融政策が、全会一致で政策金利と資産買入枠ともに据え置かれことに反応した。市場では緩和主張の委員がゼロだったことが予想ほどハト派色が強まらなかったと解釈したようだ。ベイリー英中銀総裁は、マイナス金利は選択肢だが、導入する計画はないと述べている。ポンドドルは1.31第前半から後半へ、ポンド円は138円台半ばから139円台乗せへと買われた。その後の調整の動きも浅い。一方、ユーロドルは上値が重い。ポンド買いとともに買われたあとは、反落している。ポンド買い・ユーロ売りに押されている。一時1.19台に乗せたが、すぐに売り戻されて1.18台前半へと反落。ユーロ円も125円台後半まで買われたあとは、一時125円割れまで下押しされた。ドル円は105.40近辺まで下落したあと105.70近辺まで反発、その後はレンジ内に収まっている。欧州株は英FT指数の下落とともに軟調に推移、NY原油先物も高値から調整売りに押されるなど、リスク動向は調整色が広がっている。また、トルコリラが対ドルで最安値を更新した。国営銀行の介入で支えきれなかった。

 ドル円は105円台半ばでの取引。ロンドン朝方に105.39レベルまで下落。その後はロンドン序盤に105.70レベルまで反発。いずれも前日NY市場からのレンジ内にとどまり、方向性に欠ける相場展開が続いている。

 ユーロドルは1.18台前半での取引。ポンドの上昇とともに朝方には1.1916レベルまで買われた。しかし、ユーロ売り・ポンド買いのフローに押されて、1.1832レベルまで安値を広げた。ユーロ円も一時125.58レベルまで買われたが、その後は売りが強まり125円割れ水準へと安値を広げている。ドル安の流れにユーロドルは素直に上昇しているが、高値警戒感も垣間見られる値動きとなっている。

 ポンドドルは1.31台後半での取引。日本時間午後3時に発表された英金融政策委員会の結果は、政策金利・資産買入枠ともに据え置きだった。全会一致での決定にポンド買いが強まった。1.31台前半から1.3186レベルまで高値を伸ばした。その後は上昇一服も下げは限定的。ポンド円は138円台半ばから139.24近辺まで上昇。その後は138円台後半へと上昇一服。ユーロポンドは下落。0.9050近辺から0.90台割れとなっている。ベイリー英中銀総裁は、マイナス金利は選択肢だが、導入する計画はないと述べている。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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