【今週の注目材料】対中依存度への警戒などを示すか＜EU首脳会議＞

　EUは24日、25日にEU本部のあるブリュッセルで首脳会議を行います。
　
　14日にオンラインでEUと中国の首脳会議が開かれ、中国の習近平国家主席と、ミシェルEU大統領、フォンデアライエン欧州委員長、2020年後期EU議長国であるドイツのメルケル首相が出席しました。この中で市場の開放などについて中国とEUがかなり厳しくやりあったと報じられています。

　EUは、直近の香港やウイグルなどでの問題、中国と米国が対立しているハイテク関連での問題などもあり、対中依存度の高さを懸念する姿勢をここにきて示してきています。

　今回の首脳会議でも対中及び対米依存度の高い分野での依存度低下方法の提唱などが行われる見込みです。また、以前に決定したEU復興基金のかなりの部分を次世代電池、スーパーコンピューター、５G通信など最先端分野への投資に回すとの姿勢をフォンデアライエン欧州委員長が示しており、このあたりの議論も行われると見られます。

　この結果、対中関係の悪化懸念などが見られるとリスク要因にもなりそうです。

MINKABU PRESS 山岡和雅

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