バイデン候補なら中長期的にドル安シナリオも=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうも為替市場はドル売りが優勢となっている。円売りの動きもありドル円は105.30円から105.50円の狭い範囲での値動きに終始している。不透明感はあるものの、基本的には先行きへの期待は温存されており円安の流れは根強い。ドル円の下値サポートとなっている。一方で、ドル安期待も強く、上値も抑えられている状況。

 11月3日の米大統領選が日々刻々と接近する中、市場は、世論調査でリードしているバイデン候補の勝利を織り込もうとしている。ただ、米大統領選の勝敗に大きく左右する接戦州では互角との見方もあり、情勢はなお不透明だ。

 仮に民主党のバイデン候補が次期大統領に就任した場合、為替市場はドル安とのシナリオもあるようだ。現在、協議が難航している追加経済対策もそうだが、民主党は財政規模拡大を主張している。ホワイトハウスを取ることによって、民主党の政策立案者は、再分配と所得支援にさらに重点を置く可能性がある。

 それに伴って民主党の有権者の消費者信頼感も向上し、平均的な消費性向の上昇に繋がる可能性がある。しかし、同時に財政赤字のほか、貿易赤字も拡大する可能性があることから、ドルは下落する可能性があるという。それも流れは中長期的になる可能性も指摘されているようだ。

USD/JPY 105.39 EUR/USD 1.1784

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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