日本時間0時に発表になった一連の経済指標への為替市場の反応は限定的となっている。指標を通過したことでドル売りがやや優勢となっており、ドル円は104.30円近辺に値を落としているほか、ユーロドルは1.19ドル台前半に上昇している。 個人所得は予想以上の減少が見られたものの、個人支出は予想を上回った。ただ、感染拡大による行動制限措置の導入もあり個人支出は鈍化傾向が見られている。個人所得については失業手当の特別給付金が9月末で終了した影響もありそうだ。 PCEデフレータについては、予想通りだったもののFRBの目標からは大きく下回っており、低金利長期化観測を裏付ける内容となっている。 一方、新築住宅販売件数は前回からは減少したものの予想は上回った。消費者の住宅購入意欲は旺盛なものの、在庫が減少していることが販売に影響しているようだ。在庫水準は3.3ヵ月分まで低下しており過去最低水準となっている。住宅建設業者が急増する需要に追いつくことができず、7月以降、新築物件の完工は販売を大幅に下回っている状況が今回も示された格好。 ただ、指標自体の市場への影響はさほどない。 USD/JPY 104.31 EUR/USD 1.1917 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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