米株価指数先物 時間外取引 下落 感染拡大を警戒、米新規死者数が過去最多に 米中対立も懸念視

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米株価指数先物 時間外取引 下落 感染拡大を警戒、米新規死者数が過去最多に 米中対立も懸念視

東京時間14:14現在
ダウ平均先物DEC 20月限 29818.00(-50.00 -0.17%)
S&P500先物DEC 20月限 3661.50(-5.75 -0.16%)
NASDAQ100先物DEC 20月限 12464.75(+10.50 +0.08%)

時間外でダウとS&P500種が下落している、ナスダック指数も上げを帳消しに。高値警戒感による調整や感染拡大を警戒した売りが出ている。また、米中対立激化も懸念されている。ただ、コロナワクチン開発期待は強く下値は限定的。

米国で2日、新型コロナウイルス感染による入院患者数が初めて10万人を超えた。米国では入院患者数がこの1カ月で倍に増え、医師や病床が不足している。新規死者数は2638人と1日の死者数として過去最多を記録した。先週の感謝祭連休や12月後半のクリスマス・年末年始に伴う休暇で感染者数は今後も急増し続けると予想される。米疾病対策センター(CDC)は、過去の「第1波」「第2波」に比べ、今回の感染拡大は、はるかに破壊的であり、12月から2月は厳しい時期になるだとうと指摘。レッドフィールドCDC所長は、2月までに死者数は15万人から最大で20万人増える可能性があると警告、手洗いやマスク着用、密集回避の強化を呼び掛けた。感染拡大を受け、ロサンゼル市長は住民に対し外出自粛を命じた。各地で規制導入の動きが広まっており、米景気鈍化が懸念される。

米下院は2日、アリババ・グループや百度(バイドゥ)などの約170の中国企業を米株式市場から締め出す可能性がある法案を可決した。トランプ米大統領が同法案に署名すれば、すぐに法制化される。同法案は、米公開会社会計監督委員会による検査を義務付け、中国企業が3年間にわたり検査を拒否した場合は上場廃止にする。先日にはNYタイムズが、バイデン氏はトランプ米大統領が中国製品に課している追加関税を当面維持する姿勢だと報じており、米中対立懸念が再燃しつつある。

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