イベント通過で調整の動き広がる、円高・ドル高に=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
イベント通過で調整の動き広がる、円高・ドル高に=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円高・ドル高の動き。バイデン米次期大統領の経済支援策の発表を終えて、市場には調整ムードが広がっている。米株先物が時間外取引で軟調に推移したことを受けて、欧州株も売られている。下げ渋る動きもみせてはいるが、マイナス圏からは脱していない。為替市場ではリスク警戒的なドル買いが優勢。東京市場からドルがじり高となっていたが、ロンドン序盤には一段とドル買いが進んだ。株式動向をにらんで一服となる場面もあったが、足元では再びドル買いの動きに。ユーロドルは1.21台前半、ポンドドルは1.36台前半、豪ドル/ドルは0.77台前半へと下押しされた。ドル円とクロス円も軟調。ドル円にはリスク回避の円買いの動きがみられ、103.60台へと水準を下げている。ユーロ円は125円台後半、ポンド円は141円台前半、豪ドル円は80円台前半へと安値を広げた。この日発表された一連の英指標では11月の月次GDPが4月以来のマイナス成長となった。商品貿易収支の赤字幅も拡大した。一方、11月ユーロ圏貿易収支は季節調整済でほぼ前月並み水準の黒字だった。

 ドル円は103円台後半での取引。東京市場では103.70-80レベルでの揉み合いが続いたが、ロンドン市場ではやや下押しされている。一時103.62レベルに本日の安値を更新した。欧州株や米株先物・時間外取引が軟調に推移しており、調整の動きにクロス円とともに押されている。

 ユーロドルは1.21台前半での推移。東京市場でじり安となった流れを受けて1.2118レベルまで安値を広げた。その後、下げ渋りの動きをみせているが上値は1.2140台で抑えられている。ユーロ円は東京市場で126円割れとなった流れを受けて、ロンドン序盤に125.65レベルまで下落した。その後の反発は126円には届かず上値が重い。欧州株や米株先物がマイナス圏で推移しており、調整の動きに押されている。11月ユーロ圏貿易収支は季節調整済でほぼ前月並み水準の黒字だった。

 ポンドドルは1.36台半ばでの取引。ユーロドルと同様に東京市場からの下げを受けて、ロンドン序盤には1.3638レベルまで安値を広げた。ポンド円は141円台後半から一時141.38レベルまで下押し。その後の反発の動きは限定的で上値重く推移している。ユーロポンドは0.88台後半で方向感なく上下動。この日発表された一連の英指標では11月の月次GDPが4月以来のマイナス成長となった。商品貿易収支の赤字幅も拡大した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。