東京株式(大引け)=110円安、バイデン新政権発足を目前に利益確定売り

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 20日の東京株式市場は利益確定の売りに押された。米追加経済対策への期待は根強い一方、バイデン次期米大統領の就任式を前にポジションを軽くする動きが出た。

 大引けの日経平均株価は前営業日比110円20銭安の2万8523円26銭と反落。東証1部の売買高概算は11億5000万株、売買代金概算は2兆3810億3000万円。値上がり銘柄数は1100、対して値下がり銘柄数は993、変わらずは95銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米株高を受け寄り付きに日経平均は高く始まったが、買い続かずその後すぐに値を消す動きとなった。マイナス圏に転じた後も次第安の展開は続き、後場寄り後に先物を絡め230円あまり下げる場面があったが、終盤は下げ渋った。次期財務長官となるイエレン氏が公聴会で財政出動を伴う景気回復に前向きなコメントを示したことは、おおむねポジティブに受け止められているが、バイデン次期米大統領の就任式を目前に、ポジション整理の売りが全体相場を押し下げた。ただ、主力株が軟調な半面、中小型株には買われる銘柄も少なくなかった。業種別では空運や海運などグローバル景気に敏感なセクターが売られ、33業種中20業種が下落したが、個別ベースでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく値を下げ、キーエンス<6861>も下落した。任天堂<7974>売られた。トヨタ自動車<7203>、日本電産<6594>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもやや売りに押される展開。スクロール<8005>、日本光電<6849>が大幅安となったほか、Gunosy<6047>の下げも目立った。SGホールディングス<9143>も安い。

 半面、東京エレクトロン<8035>が堅調、太陽誘電<6976>も上昇した。東京電力ホールディングス<9501>は活況高。ルネサスエレクトロニクス<6723>、ファナック<6954>も頑強な値運びをみせた。日総工産<6569>が大幅高、住友化学<4005>も商いを伴い値を飛ばした。ニチコン<6996>も物色人気。ワイエイシイホールディングス<6298>、メディカル・データ・ビジョン<3902>なども高い。

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