ネットフリックスが決算受け上昇 有料会員数の伸びが予想外に増加=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ネットフリックスが上昇。10-12月決算(第4四半期)を発表しており、有料会員数の伸びが851万人増と予想を大きく上回った。一方、売上高は予想範囲内だったほか、1株利益は予想を下回っている。パンデミックによる巣ごもりで需要が急増する中、新規会員数は過去最多を記録し、会員数は累計で2億人を突破した。「ブリジャートン家」や「クイーンズ・ギャンビット」など人気番組にも支えられたとしている。

 同社はまた、手元現金が82億ドルに増え、与信枠も未使用であるため、外部からの資金調達はもはや必要ないと指摘。過去約10年間実施していない自社株買いの再開を検討していると説明した。

 第1四半期の見通しについては、新規会員数の伸びは600万人を見込んでおり、予想を下回る慎重な見通しを示している。同社は、パンデミックによる新規会員数の急増は先取需要が大きく、将来の伸びを圧迫する恐れがあると警告してきたが、「ある程度の減速は想定範囲内で、今後数四半期も伸びは鈍化するだろう」と警告している。

 一方、2021年のフリーキャッシュフロー(FCF)は均衡を見込んでいる。市場では利益は挙げるものの、新規コンテンツの調達に多額の費用を費やすことから、赤字が見込まれていた。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益:1.19ドル(予想:1.38ドル)
・売上高:66.4億ドル(予想:66.3億ドル)
・有料会員数:851万人増(予想:606万人増)
・営業利益率:14.4%(前期:13.4%)
・フリーキャッシュフロー:-2.84億ドル(予想:-1.29億ドル)

(1-3月・第2四半期見通し)
・有料会員数:600万人増(予想:745万人増)
・1株利益:2.97ドル(予想:2.12ドル)
・売上高:71.3億ドル(予想:70億ドル)
・営業利益率:25%(予想:19%)

・2021年フリーキャッシュフロー:約0ドル(予想:-6.2億ドル)

(NY時間09:37)
ネットフリックス 572.53(+70.76 +14.10%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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