東京株式(大引け)=8円高、米ナスダック高受け続伸も上値重い

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 10日の東京株式市場は強弱観が対立し、日経平均株価は終日方向感の定まりにくい展開となった。結局プラス圏で引けたものの上げは小幅にとどまっている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比8円62銭高の2万9036円56銭と小幅続伸。東証1部の売買高概算は13億9336万株、売買代金概算は2兆8999億7000万円。値上がり銘柄数は879、対して値下がり銘柄数は1218、変わらずは97銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方高く始まったものの上値が重く、日経平均は2万9000円大台近辺の狭いレンジでもみ合う展開となった。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が大幅高で切り返したほか、半導体銘柄で構成されるSOX指数も急伸したことで、東京市場でも主力輸出株に追い風が期待されたが、反応は限定的だった。今週末がメジャーSQ算出日にあたるほか、あすにはECB理事会の結果とラガルドECB総裁の記者会見を控えており、積極的に買いポジションを高める動きはみられなかった。下値では押し目買いも厚く、大引けはかろうじて前日終値を上回った。値下がり銘柄数は1200を超え値上がり銘柄数を上回っている。商いは活況だったが、売買代金は2兆9000億円と3兆円台には届かなかった。

 個別では、ソニー<6758>、任天堂<7974>がしっかり、日本電産<6594>も切り返しに転じた。武田薬品工業<4502>が堅調、デンソー<6902>も買いを集めた。レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>が上昇、ファナック<6954>も高い。サインポスト<3996>がストップ高。東洋エンジニアリング<6330>も値を飛ばした。東京製綱<5981>も大幅高、大豊工業<6470>も物色人気に。

 半面、ファーストリテイリング<9983>が大きく値を下げ、エムスリー<2413>も大幅安。東京エレクトロン<8035>も朝高後に軟化した。トヨタ自動車<7203>が売りに押され、マネックスグループ<8698>も安い。東京電力ホールディングス<9501>の下げも目立った。ケイアイスター不動産<3465>が急落となり、くら寿司<2695>も大幅安。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、ビックカメラ<3048>も下落した。

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