スコットランド議会選挙後に住民投票の可能性が高まれば、ポンドは2%下落との見方も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間にかけてポンドは買いが強まっており、ポンドドルは1.38ドル台を回復している。ロンドン時間の序盤には1.37ドル台前半まで下落し100日線に接近したが、到達せずに反転している。逆にNY時間にかけての上昇で21日線を再び回復。ポンドは一時期の勢いは失っているが、いまのところ底堅さは堅持している印象。

 ただ、目先の下落リスクを指摘する声もある。来月に予定されているスコットランドの議会選挙がその1つとなっているが、結果次第では2回目のスコットランド独立を問う住民投票が行われる可能性が高まりそうな情勢。

 一部からは、議会選挙後に住民投票実施の可能性が高まった場合、ポンドは2%下落するとの見方も出ている。世論調査によると、スタージョン党首率いるスコットランド国民党が過半数を獲得しそうな情勢だ。スタージョン党首は2023年までの住民投票を主張している。前回は2014年に行われたが、その時のブックメーカーでの独立支持は5分の1に過ぎなかった。しかし、直近の世論調査では独立支持の割合は50対50となっており、その分、今回のポンドへの影響は2014年よりも2〜3倍大きくなる可能性があるという。 2014年の住民投票の結果は55対45で否決されていた。

GBP/USD 1.3821 GBP/JPY 150.38 EUR/GBP 0.8667

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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