ユーロ買いが優勢、ドル円は107円台後半で揉み合い=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ユーロ買いが優勢、ドル円は107円台後半で揉み合い=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ユーロ買いが優勢になっている。ユーロドルは東京市場でじり高となったあと、ロンドン時間に入ると1.2020台から1.2062レベルまで買われ、高値を更新した。ユーロ円も129.80近辺から130.17レベルまで高値を伸ばしている。ユーロは対ポンドでも堅調。この日発表されたフランスとユーロ圏の4月PMI速報値が予想を上回る改善となったことや、ドイツPMI速報値も50超の水準を維持するなど、欧州の景況感が回復基調となったことが好感されたようだ。ただ、英国のPMI速報値も改善しており、ユーロ買い・ポンド売りのフロー主導の面も指摘される。ポンドドルは1.38台後半、ポンド円は149円台後半で、ユーロに連れ高も値幅は限定的。ユーロ圏と同様に英国のPMI速報値に強い内容だったがポンド買い反応は鈍かった。ドル円は107.90を挟む水準での揉み合いを続けており、前日からの下落の後の反発の動きは弱い。

 ドル円は107円台後半での取引。前日のNY市場で108円台割れとなったあと、東京午前につけた107.80レベルを安値としてその後は下落一服。ロンドン市場では108円手前が重い一方で、下値も107.85近辺までと狭いレンジでの揉み合いが続いている。

 ユーロドルは1.20台半ばでの取引。東京市場でじり高となったあと、ロンドン時間に入ると買いが加速。米債利回りの上昇の動きがきっかけとなったほか、フランスやユーロ圏の4月PMI速報値が予想以上に上昇したことが好感されたようだ。また、対ポンドでの買いフローも入っていた。1.20台前半から一時1.2062レベルまで高値を伸ばした。ユーロ円も129.70付近での揉み合いを上放れると、高値を130.17レベルまで伸ばした。ユーロポンドは0.86台後半で一時0.87台をうかがう動きをみせた。

 ポンドドルは1.38台後半での取引。序盤にユーロドルとともに買われ、高値を1.3891レベルまで更新。しかし、上値も抑えられており、1.3860-90での揉み合いとなっている。ポンド円は序盤に高値を149.96近辺まで伸ばした後は、149円台後半での揉み合いに落ち着いた。3月の英小売売上高、4月の英PMI速報値などいずれも予想以上に上昇したが、対ユーロでの売り圧力がみられて買い反応は限定的なものにとどまった。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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