欧州債利回りが米国債以上に上昇ならECBが対応との指摘も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのユーロドルは戻り売りが優勢となっており、大きな心理的節目として意識されている1.20ドルを割り込んでいる。一方、1.19ドル台を下押しする動きまでは見られず、1.1995ドル付近で推移している状況。ただ、きょうの下げで21日線を下回って来ており、4月の上げの調整が強まるか、明日以降の動きが警戒される。200日線が1.1945ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。

 今週末に米雇用統計の発表が予定され、力強い内容が見込まれているが、予想通りの強い内容となった場合、米国債利回りの上昇が想定されるが、米国債の動きはユーロ債にも反映され、欧州債利回りをさらに上昇させる可能性も想定される。

 もし、欧州経済のパフォーマンスが正当化する以上に欧州債利回りが上昇すれば、ECBは何らかの対応策を取り、欧州経済の勢いが回復するまで、利回りを可能な限り低く保つように努める可能性があるとの見方も出ている。一方、欧州経済の回復が利回り上昇を正当化すれば、ECBは利回り上昇を容認するという。

EUR/USD 1.1998 EUR/JPY 131.13 EUR/GBP 0.8630

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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