東京株式(大引け)=873円高、地合い一変し全面高で切り返す

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 22日の東京株式市場は前日とは地合いが一変し全体指数が急反騰に転じた。日経平均は前場中盤にやや伸び悩んだものの、その後は一貫して上げ幅を広げ、後場も強い動きで結局この日の高値近辺で引けている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比873円20銭高の2万8884円13銭と急反発。東証1部の売買高概算は11億7325万株、売買代金概算は2兆7728億円。値上がり銘柄数は2107、対して値下がり銘柄数は69、変わらずは17銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウが600ドル近い上昇をみせたことで買い安心感が浮上、日経平均は前日とは打って変わって大きくリスク選好の流れに傾いた。早期の米利上げ懸念は既に拭えない状況にあるが、一方で景気回復に対する期待感から、景気敏感株を中心にリバウンド狙いの買いが流入し先物を絡めて戻り足を加速させた。日経平均の上げ幅としては、前日の下げ分を完全に取り戻すことはできなかったが、値上がり銘柄数の多さが際立った。売買代金上位100傑で値下がり銘柄はゼロ。日経平均採用の225銘柄全部が上昇し、東証1部全体でみても96%の銘柄が上昇する文字通りの全面高となった。値下がり銘柄数はわずか3%にとどまっている。全体売買代金は2兆7000億円台と前日を下回ったものの高水準が続いている。

 個別では、売買代金トップとなったトヨタ自動車<7203>が買われ、僅差で売買代金2位となったソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。ファーストリテイリング<9983>が大きく買われ、エーザイ<4523>も物色人気。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体関連が高く、ソニーグループ<6758>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を上げ、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株の上昇が際立っている。ウェルネット<2428>も急騰した。

 半面、エムアップホールディングス<3661>、ビーロット<3452>が安く、伊藤忠エネクス<8133>も値を下げた。enish<3667>、アイモバイル<6535>も水準を切り下げた。サニックス<4651>が売りに押されたほか、マルマエ<6264>も下落した。

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