◎〔NY金市況・詳報〕金、1800ドル超え=早期の量的緩和縮小を疑問視(23日)

配信元:時事通信社
著者:JIJI PRESS
 週明け23日の金現物相場は上昇し、節目の1オンス=1800ドルの水準を突破した。ドルの下落が金買いを促した。新型コロナウイルスの感染拡大で、米連邦準備制度理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)を遅らせるかもしれないとの見方が広がった。米東部時間午後1時35分(1735GMT)時点で、金現物は1.3%高の1オンス=1803.29ドル。一時は8月5日以来の高値となる1806.23ドルを付けた。
 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりの清算値(終値に相当)は、1.3%高の1806.3ドル。
 RJOフューチャーズのシニア市場ストラテジスト、ボブ・へーバーコーン氏は「株価は上昇、ドルは下落し、現在は(新型コロナの)デルタ株によってFRBがテーパリングを一段と先送りする可能性が、全てを動かしている」と説明した。
 コロナ感染拡大を受けてFRBは、ワイオミング州ジャクソンホールで対面形式での開催を予定していた毎年恒例の経済シンポジウムについて、オンライン形式に変更して27日に開催すると発表した。テーパリングのスケジュールに関する手掛かりとして、市場の注目はこのシンポでのパウエルFRB議長の講演に集中している。
 ドルの幅広い通貨に対する下落も、金の高値突破を後押しした。
 FXTMのアナリスト、ルクマン・オトゥヌガ氏は、100日と200日の移動平均付近のテクニカルな上値抵抗線を考えれば、金が1800ドルの水準からさらに上昇するには追加の材料が必要になるかもしれないと指摘。ただ、今週予定されている経済指標が「米経済のポジティブなイメージを描く内容であれば、FRBがテーパリングを行うとの観測が強まり、最終的にドルが上げ、金が下がる可能性がある」と語った。(ロイター時事)
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