イーベイ<EBAY>が前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内だった。一方、第4四半期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。これはホリデーシーズンの消費行動がパンデミック前に戻り、オンラインでの消費減速を示唆する内容となった。自社株買いの枠を50億ドルから70億ドルに増額したものの市場は反応薄。 人々が旅行や外食などの従来の消費パターンを再開するにつれて、勢いは衰えている。世界的なサプライチェーン問題に起因する在庫不足はホリデーシーズンの見通しをさらに曇らせている。イアンノーネCEOは「広告および決済事業はパンデミックの高値から縮小したとしても、利益を増やすことができる」と述べた。 アナリストの評価はまちまちで、一部のアナリストは自社株買いを理由に価格目標を引き上げたが、他のアナリストは経済の再開による逆風の可能性を指摘した。 第4四半期のガイダンスは、同社が他の小売業者の混乱から逆に恩恵を受けるのではとの期待もあっただけに失望感が強いとの声の一方、自社株買いの増額は、2022年から2023年の1株利益の見通しに上向きのバイアスを与えるとの見方も出ている。 (7-9月・第3四半期) ・1株利益(調整後):0.90ドル(予想:0.89ドル) ・売上高:25億ドル(予想:24.6億ドル) ・総取引額(GMV):194.5億ドル(予想:191.2億ドル) (10-12月・第4四半期見通し) ・1株利益(調整後):0.97~1.01ドル(予想:0.99ドル) ・売上高:25.7~26.2億ドル(予想:26.5億ドル) (NY時間09:41) イーベイ<EBAY> 72.61(-5.06 -6.51%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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