ドル円は一時114円台回復も、株安で上値重い=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円は一時114円台回復も、株安で上値重い=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル円が一時114円台を回復。東京市場での下落から反発した。クロス円ではユーロ円が堅調。129円台前半へと一時上昇。前日NY市場で大幅下落となった原油先物が下げ渋ったことに反応したようだ。しかし、欧州株は軟調に推移しており、前日の米株下落の影響が残った。米株先物は時間外取引で引き続きマイナス圏推移。ダウ先物がプラスに転じる場面があったが、反発力は鈍い。全般にリスク警戒ムードが続くなかで、取引中盤にかけてはドル円やユーロ円も上値が重くなっている。ドル円は113円台後半、ユーロ円は129円台割れへと押し戻されている。ポンド単体での売り圧力もみられた。この日発表された英小売売上高が予想以上に落ち込んだことで、ポンドが各通貨に対して弱含んだ。対ドルでは1.35台半ばへ、対円では154円台前半へと下落。ユーロポンドは0.83台後半へと上昇。豪ドルやカナダドルは前日に下落した後の安値圏で売買が交錯している。原油の下げ渋りも株安が重石となっている。

 ドル円は113円台後半での取引。ロンドン序盤には買いが先行し、一時114円台を回復。しかし、滞空時間は短く欧州株の下落とともに113.80台へと押し戻されている。米債利回りや原油先物は下げ渋っているが、米株先物など株式市場は上値が重く、ドル円の上値も抑えられた。

 ユーロドルは1.13台前半での取引。東京市場での反発の流れを受けて、ロンドン序盤には1.1345レベルまで高値を伸ばした。その後は1.1330付近で上昇一服。ユーロ円は序盤に129.31レベルに高値を更新。その後は上値が重くなっており、129円台割れ水準へと反落している。対ポンドではユーロ買いが入っており、ユーロ相場は比較的底堅く推移している。

 ポンドドルは1.35台半ばでの取引。ロンドン朝方から売りが先行。序盤に発表された12月英小売売上高が前月比-3.7%と予想以上に落ち込んだことで、さらに下落している。取引中盤にかけては1.3550台へと一段安。ポンド円は154.80付近で上値を抑えられており、軟調な推移。足元では安値を154.30付近に広げている。ユーロポンドは堅調。0.8330近辺から0.8360近辺へと上昇。全般的にポンド売り圧力が優勢。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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