◎〔国際金属展望〕米中指標や台湾情勢に注目(5日)

配信元:時事通信社
著者:JIJI PRESS
 【ロンドン時事】来週のロンドン金属取引所(LME)の銅相場は、米中両国の経済指標の内容や台湾をめぐる国際情勢などに左右されそうだ。今週末に発表された強い米雇用統計を受けて景気後退懸念は和らいだものの、米利上げ継続観測からドル高が進めば、銅相場の重しとなり得る。
 今週のLME銅は週初から3日続落した。世界的に製造業の活動が減速していることを示す統計や、ペロシ米下院議長の台湾訪問による米中関係の緊迫化などが売りを誘った。
 ただ、週後半は、市場予想に反して強い内容となった米雇用統計を受けて景気悪化への警戒感が後退。銅需要が過度に落ち込むことはないとの安心感から買い戻しが入った。足元で銅在庫が引き締まっていることも支援材料だった。
 エクイティー・キャピタルのアナリスト、デービッド・マッデン氏は「銅相場はここ3〜4週間で確実に値固めが進んでおり、少なくとも現時点で売りの恐怖という点では最悪期を脱した可能性がある」と指摘。一方で「50日、100日、200日の移動平均線を下回っていることから、銅に対して強気になることはまだ少しためらわれる」と述べた。
 来週の主な経済指標としては、7日に中国貿易統計、10日には米消費者物価指数(CPI)のほか、中国のCPIと卸売物価指数(PPI)がそれぞれ発表される。台湾周辺で軍事演習を続ける中国軍の動向も、リスク材料として市場の注目を集めそうだ。(了)
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