◎〔シカゴ穀物展望〕大豆相場、米中関係悪化が懸念材料に(5日)☆1

配信元:時事通信社
著者:JIJI PRESS
 【ニューヨーク時事】来週のシカゴ商品取引所(CBOT)の大豆先物市場では、ペロシ米下院議長の台湾訪問をきっかけに悪化した米中関係の行方への注目が高まっている。中国は、米国産大豆の「主要な買い手」(穀物アナリスト)になっている。両国の関係悪化により、中国が調達先を南米に切り替える動きが出てくれば、相場の下押し要因になる。小麦やトウモロコシの先物市場では、引き続き、ウクライナからの輸出状況への関心が高い。
 今週の大豆先物相場は、米農務省が1日発表したクロップ・プログレスで、米国産の作柄が改善したのを受け、相場が下落。その後は、米中西部の天候に一喜一憂しながら上昇して取引を終えた。トウモロコシと小麦は、ウクライナからの出荷再開による需給の緩みが意識され、下落した。
 来週は、中西部の天候に加え、国際情勢の行方も相場を左右しそうだ。中国は、ペロシ氏の台湾訪問に反発し、台湾海峡での大規模な軍事演習を実施しており、米中の緊張感が高まっている。米中の関係悪化で「米国産大豆の中国への販売に支障が出てくる可能性がある」(同アナリスト)と懸念されている。
 中国では、新型コロナウイルス感染拡大を受けた行動制限が長期化や景気減速懸念によって穀物需要が減少し、相場の下押し要因になっている。米中関係悪化が、さらなる相場への打撃になることが懸念されており、両国関係に神経をとがらせている。
 一方、ウクライナは7月下旬、ロシアと仲介役のトルコ、国連との4者間で、穀物の輸出を再開することで合意した。ロイター通信によると、約6万トンの穀物を載せた貨物船3隻の出港が今月5日に許可された。(続)
[時事通信社]

このニュースの著者

JIJI PRESS

情報提供:時事通信社

時事通信社は国内外に幅広い取材網と配信ネットワークを要しており、プロのニーズにこたえるニュースの提供を通じて社会に貢献しています。

本画面および本画面に掲載している情報(本情報)の知的財産権その他一切の権利は、時事通信社およびその情報提供者に帰属しています。無断で使用(転用・複製等)することはできません。本情報は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘や推奨を目的としたものではありません。また、信頼できる情報源に基づき万全を期して作成されていますが、時事通信社がその内容の正確性や完全性などを保証するものではなく、将来予告なく変更される場合があります。時事通信社およびその情報提供者は、本情報などに基づいて被ったとされるいかなる損失、損害についても一切の責任を負いません。