再びドル売り優勢に、米生産者物価指数を控えて ドル円132円台半ば=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
再びドル売り優勢に、米生産者物価指数を控えて ドル円132円台半ば=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、再びドル売りが優勢になっている。昨日は米消費者物価指数の伸びが予想以上に鈍化したことを受けて、ドルが急落した。その後、ドル売りは一服し、やや調整に買い戻された。ドル円は135円付近から132円割れ目前まで急落したあと、買い戻されて今日のアジア市場では133.31レベルまでの戻り高値をつけていた。ロンドン時間に入ると再び売りが広がり132.43近辺まで下押しされた。その後も上値重く揉み合っている。きょうはこのあとに米生産者物価指数が発表される。前日の消費者物価指数と同様に伸びの鈍化が予想されている。ユーロドルが堅調。前日の1.02台前半から1.03台後半まで急伸から1.0276近辺まで反落してロンドン時間に入ったが、再び買いが強まると1.0343近辺まで上昇している。足元でも高値付近から離れていない。一方、ポンドドルもロンドン序盤は買いが先行して1.21台後半から1.2246近辺まで上昇も、その後は1.22ちょうど付近へと押し戻されている。ユーロポンドに買いが入っており、ポンドの上値を抑えた格好。ユーロ絵年は136円台後半での揉み合いが続くなかで、一時137.14レベルまで買われる場面があった。ポンド円は162.50手前が重くなると161.72近辺まで下押しされている。ロンドン時間には目立った材料はでていないが、アジア朝方に発表された7月英RICS住宅価格が63%と予想を上回ったものの、3か月連続での低下となっていた。

 ドル円は132円台半ばでの取引。前日の米消費者物価指数後の135円付近から132円付近までの急落後は、買戻しの流れとなっていた。今日のアジア時間には133.31近辺までの戻り高値をつけた。しかし、ロンドン時間にかけては再び上値が重くなり132.43近辺まで安値を広げている。足元でも132円台半ばと上値は重い。このあとの米生産者物価指数待ちとなっている。

 ユーロドルは1.03台前半での取引。前日の1.02台前半から1.03台後半までの急伸の後は、ロンドン朝方にかけて1.0276近辺まで反落した。しかし、ロンドン時間に入ると再び買いが優勢となり1.0343近辺に高値を伸ばした。前日高値水準には届いていないが、今日の高値付近から離れずと堅調な動き。ユーロ円は136円台後半での揉み合いが続くなかで、一時137.14近辺まで買われる場面があった。対ポンドでのユーロ買いが続いており、ユーロ相場の下支えとなっている。

 ポンドドルは1.22付近での取引。前日の1.21近辺から1.22台後半までの急伸後はじり安となって1.2182近辺まで軟化した。ロンドン時間に入ると一時1.2246近辺まで再び買われたが、上値は抑えられて1.22ちょうど付近へと押し戻されている。ポンド円は162円台前半での揉み合いから下放れており、安値を161.68近辺に広げている。ユーロポンドは0.8430付近から0.8470付近へと一方通行で買われている。ロンドン時間には特段の材料はみられていないが、アジア朝方に発表された7月英RICS住宅価格は予想を上回ったものの3か月連続での低下と住宅需要の低迷ぶりが示されていた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。