17日の東京株式市場は主力ハイテク株中心に売りがかさんだ。日経平均は反落し2万8000円台を再び割り込んだが、個別株の物色意欲は旺盛だった。 大引けの日経平均株価は前営業日比97円73銭安の2万7930円57銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は10億6905万株、売買代金概算は2兆8010億円。値上がり銘柄数は1279、対して値下がり銘柄数は489、変わらずは68銘柄だった。 きょうの東京市場は、前日の米国株市場で半導体関連株が売られた流れを引き継いで、同関連株を中心に利益確定の動きが強まった。米国株市場では半導体メモリー大手のマイクロンテクノロジー<MU>が減産計画発表を嫌気され急落、その他の半導体関連株にも売りが波及した。東京市場でもこれに追随して、ここまで全体相場を牽引してきた半導体主力株がリスク回避の売りに晒された。ただ、半導体関連の中でも値を下げたのは時価総額の大きい銘柄に偏っており、中小型株には引き続き強い動きを示す銘柄が少なくなかった。また、前日の訪日外客数の発表を受けて、インバウンド関連の一角も買い戻された。日経平均は安かったものの、TOPIXは小幅プラス圏で引けている。中小型株を中心に個別株物色の動きは活発で、値上がり銘柄数は1279と値下がり銘柄数を800も上回り全体の7割を占めた。 個別では、きょうも4000億円を超える売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は急反落。このほか、東京エレクトロン<8035>、ローム<6963>、アドバンテスト<6857>など半導体の主力株が総じて安かった。三井物産<8031>が下値を探り、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、住友金属鉱山<5713>なども大幅安。また、日医工<4541>が急落、サイボウズ<4776>も大きく売られた。 半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が買いを集め、日本郵政<6178>もしっかり、武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>も上昇した。ANAホールディングス<9202>も高い。ヤーマン<6630>がストップ高に買われ、シンクロ・フード<3963>が商いを伴い大幅高。リブセンス<6054>も活況裏に値を上げ、エアトリ<6191>、M&Aキャピタルパートナーズ<6080>、新日本電工<5563>なども物色人気となった。 出所:MINKABU PRESS
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