ディスカウントストアのダラー・ツリー<DLTR>が下落。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高および1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応を示している。ガイダンスも公表し、2023年度通期の1株利益は前回の予想範囲の下限に留まるとの見通しを示したことが嫌気されている。利益率の低い消耗品販売は好調な一方、継続的なインフレによるコスト圧力が見通しを圧迫している模様。 アナリストからは、今回の決算には進歩の兆しが見られるが、予想よりも弱い第4四半期の見通しが、来年のコンセンサス予想を達成する上で良い兆候とは言えないとの評価も出ている。2023年春の投資家説明会に向け、ガイダンスの下方修正も予想される。その過程の中で株価が再設定されれば、向こう数年に渡る好機になるかもしれないという。 (8-10月・第3四半期) ・既存店売上高:6.5%(予想:4.7%) ファミリーダラー:4.1%(予想:1.9%) ダラー・ツリー:8.6%(予想:7.2%) ・1株利益(調整後):1.20ドル(予想:1.18ドル) ・売上高:69.4億ドル(予想:68.4億ドル) ファミリーダラー:31.8億ドル(予想:31.1億ドル) ダラーツリー:37.6億ドル(予想:37.2億ドル) ・粗利益率(調整後):29.9%(予想:29.1%) (11-1月・第4四半期見通し) ・既存店売上高:1桁台後半 ファミリーダラー:1桁台後半 ・売上高:75.4~76.8億ドル(予想:75.4億ドル) (23年度通期見通し) ・1株利益(調整後):7.10~7.40ドルの範囲前半(予想:7.28ドル) ・売上高:281.4~282.8億ドル(従来:278.5~281.0億ドル)(予想:280.3億ドル) (NY時間14:45) ダラー・ツリー<DLTR> 152.04(-13.20 -7.99%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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