24日の東京株式市場は終始買い優勢の展開で日経平均株価は上値追いを継続し、一時2万8500円台まで水準を切り上げる場面があった。 大引けの日経平均株価は前営業日比267円35銭高の2万8383円09銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は13億1110万株、売買代金概算は3兆3349億円。値上がり銘柄数は1534、対して値下がり銘柄数は248、変わらずは54銘柄だった。 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて高かったことを受けリスク選好の地合いが続いた。米国株市場では、開示されたFOMC議事要旨で多くのメンバーが近く利上げペースの鈍化を支持していることが判明し、米長期金利の低下を好感する形でハイテク株などを中心に買いが優勢となった。東京市場でも半導体関連株などを中心に広範囲に物色人気が広がった。一方、外国為替市場では日米金利差縮小を背景に急速にドル安・円高が進んだものの、全体相場に与える影響は軽微だった。業種別では海運株の上昇が目立ったほか、銀行や保険など金融株にも買いが集まっている。TOPIXは約10カ月ぶりに2000大台を回服。値上がり銘柄数は1500を超え、プライム市場全体の8割以上の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。売買代金も3兆3000億円と高水準に膨らんだ。 個別では、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が上昇、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体関連が引き続き人気。塩野義製薬<4507>が珍しく売買代金2位に入る大商いを演じたが、後半値を消し上げ幅はわずかだった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、キーエンス<6861>も値を上げた。三井物産<8031>など総合商社も買われた。ハブ<3030>が値上がり率トップとなったほか、タムロン<7740>も急伸。飯野海運<9119>も大きく値を飛ばした。 半面、ファーストリテイリング<9983>が売り優勢、NTT<9432>も小幅ながら安い。東芝<6502>も売り物に押された。三菱重工業<7011>が軟調だったほか、ブリヂストン<5108>も冴えない。今仙電機製作所<7266>が利食われ、マツダ<7261>も値を下げた。日揮ホールディングス<1963>、セイコーエプソン<6724>なども下値を探った。 出所:MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。