アナリストがJPモルガン<JPM>の投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。米大手4行は基本的に、金融システムの全ての領域において重要な存在感を示しており、業界をリードする独自の地位を築いていると評している。バンカメ<BAC>とシティグループ<C>は「中立」、ウェルズ・ファーゴ<WFC>は「買い」で再評価している。 大手4行を2つのカテゴリーに分類。JPモルガンとバンカメを「偉大な銀行」、シティとウェルズ・ファーゴは「偉大さを取り戻した銀行」としている。 JPモルガンとバンカメはどちらも収益性が高く、長期的に見れば優秀だが、特にJPモルガンが好ましいという。バンカメのバリュエーションは魅力的だが、JPモルガンは純受取利息(NII)、経費、引当金で、より保守的な見通しへと市場を誘導しており、より強固な収益予想を持っていると評した。目標株価はJPモルガンが150ドル、バンカメは36ドル。 一方、シティとウェルズ・ファーゴは、再建という点では、まさに必要なことを実行している。ただし、ウェルズ・ファーゴの方が可変部分が小さく、複雑さもないため、より進んでいるという。シティには巨額の投資の可能性があるが、そこにまだ到達していない。一方。ウェルズ・ファーゴは全体として現在進行形の経営再建ストーリーを持っていることから、より好ましいと評価している。シティの目標株価を48ドル、ウェルズ・ファーゴは49ドルとしている。 (NY時間09:54) JPモルガン<JPM> 132.77(+1.27 +0.97%) バンカメ<BAC> 32.83(+0.09 +0.26%) シティグループ<C> 45.20(+0.53 +1.19%) ウェルズ・ファーゴ<WFC> 42.79(+0.34 +0.80%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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