東京株式(大引け)=58円安、米株安受け売り優勢も下値抵抗力を発揮

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 12日の東京株式市場は前週末の米株安を受けて売りに押される展開となり、日経平均株価は反落。ただ、下値抵抗力も発揮し下げ幅は限定的だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比58円68銭安の2万7842円33銭と反落。プライム市場の売買高概算は9億2188万株、売買代金概算は2兆2389億円。値上がり銘柄数は774、対して値下がり銘柄数は973、変わらずは89銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避ムードのなか下値を試す展開を強いられた。前週末の米国株市場ではNYダウが引け際に下げ足を強め300ドルあまりの下落となったが、これにより前週1週間での下げ幅は合計950ドルを上回った。今週14日に判明するFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いが入りにくい状況にある。東京市場では前週末に日経平均が320円強の上昇をみせていたこともあり、きょうはその反動で目先筋の売りがかさんだ。ただ、外国為替市場では1ドル=137円台まで円安が進んだことから、円安メリット株などを中心に下値では押し目買いも観測され下げ渋った。個別株は高安まちまちで、値下がり銘柄数の方が多かったものの1000に届かず、プライム市場全体の53%にとどまっている。

 個別では、きょうも3000億円超という断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は大幅安となり、東京エレクトロン<8035>も軟調となるなど半導体主力株は弱い動き。三菱商事<8058>が売りに押され、東邦チタニウム<5727>なども安い。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も値を下げた。トビラシステムズ<4441>が下落率トップとなり、鳥貴族ホールディングス<3193>、日本ハウスホールディングス<1873>なども大幅安となった。

 半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が終始堅調、資生堂<4911>も買いが優勢だった。川崎重工業<7012>も堅調。日本駐車場開発<2353>が値上がり率トップとなり、鎌倉新書<6184>はストップ高。gumi<3903>も商いを膨らませ値を飛ばした。コーセル<6905>、エイチーム<3662>、キャリアデザインセンター<2410>などが大幅高に買われた。

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