●週間見通し穀物、過熱感強いが戻り売り優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
  前週は上値の重い展開になった。引き続き南米の供給環境が安定しており、需給緩
和見通しが織り込まれている。南米産の大量供給が行われる可能性が高まっていること
が嫌気されている。また、それが米国産の需要減退を招くリスクも警戒されている。米
農務省(USDA)のアウトルック・フォーラム(展望会議)で、トウモロコシ、大豆
ともに2024/25年度の在庫積み増し見通しが示されたことも嫌気された。原油相
場は堅調に推移したが、穀物相場は安値更新サイクルを維持した。
 今週も上値の重い展開が続こう。南米の天候リスクは想定されておらず、需給緩和見
通しの織り込みが続く可能性が高い。特に輸出データが低調な数値になると、売り安心
感が更に強まろう。トウモロコシを中心に過熱感も強くなっているため、自立反発が試
される可能性はある。現物市場が安値に抵抗を見せ始めていることにも注意が求められ
よう。ただし、戻りは引き続き売られる可能性が高い。
 予想レンジは、トウモロコシが405〜430セント、大豆が1150〜1200セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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