【場況】 金、銀は続伸。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建 て現物相場の堅調を受けて上値を伸ばした。銀はニューヨーク高を受けて先限が上昇し た。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が43〜57円高、金ミニが40.5〜 54.0円高、ゴールドスポットが81円高、銀が2.8円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万9507枚、金ミニが3941枚、ゴール ドスポットが6692枚、銀が7枚。 【NY金はドル高一服で買い戻される】 金はドル高一服が支援要因になった。1月の米生産者物価指数(PPI)は前月比 0.3%上昇となった。市場予想の0.1%を上回り、2023年8月以来の伸びとな った。発表直後はドル高に振れたが、連休を控えてドルの手じまい売りが出ると、金は 地合いを引き締めた。1月の米一戸建て住宅の着工件数は年率換算で前月比4.7%減 の100万4000戸だった。厳しい天候条件が、住宅建設全体の大部分を占める一戸 建ての新規着工を妨げた可能性が高い。2月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は 79.6と1月の79.0から上昇した。ただ予想の80.0は下回った。米サンフラ ンシスコ地区連銀のデイリー総裁は、米国のインフレ率は「目覚ましい」進展を見せて いるが、安定した物価を確保するためには「まだやるべきことがある」とし、利下げの タイミングではないことを示唆した。 エジプトはイスラエルがパレスチナ自治区ガザ最南部ラファに侵攻した際に備え、脱 出するパレスチナ難民を収容できる施設を整えた場所をガザとの境界付近に構築してい る。イスラエルの戦時内閣に加わっているガンツ前国防相は、人質が3月第2週ごろに 始まるラマダンまでに解放されない場合はラファに戦闘を拡大すると述べた。 金先限は9738円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になった。円相場は1 ドル=149円台後半の円高に振れた。銀先限は111.8円まで上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場では、米生産者物価指数(PP I)が予想以上となったが、ドル高一服を受けて買い戻された。アジア市場では、朝方 の2012.76ドルから、ドル安を受けて堅調となった。 午前11時現在、2019.68ドルで推移。銀は2305セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2004.02ドル、銀が2296セント。 MINKABU PRESS
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