シカゴコーン市況=総じて反発、小麦の堅調やドル売りが買いを支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/05    428.25      433.00      425.75      431.75      + 5.25
   2024/07    442.25      446.50      439.75      445.00      + 4.00
   2024/09    454.50      457.75      451.50      456.50      + 3.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       355,242         519,456        1,620,571 (- 7,036)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(3月29日までの週)
 生産量:日量107万3000バレル (前週比 1万9000バレル増)
 在 庫: 2641万6000バレル (前週比32万4000バレル増)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(4月9日−4月13日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは総じて反発。終値の前営業日比は出来高の薄い先限が変わらずだが、それ以
外は0.25〜5.25セント高。中心限月の5月限は5.25セント高の431.
75セント。

 小麦市場で米産地での寒波被害の可能性が警戒されるなか前日に大きく下落した後の
修正のための買い戻しが活発化したことが買いを支援した。コーン自体も大きく値を落
とした直後だったことも買戻しを促す要因となった。
 5月限は428.25セントで取引を開始した後は欧州の時間帯を終えるまで
428.50セントを上値抵抗線とするもちあいとなった。シカゴの時間帯を迎えると
425.75セントの安値まで値を落とす動きも見られたが、その後は上値を追う足取
りに転じ、終盤に433セントの高値に到達。何度か高値に顔合わせしながらもこれを
突破出来なかったことで上げ幅を縮小したが、431セント台で堅調に引けた。
 米エネルギー省発表の3月29日までの週における1日当たりの平均エタノール生産
量は前週比1万9000バレル増の107万3000バレルだった。一方、3月29日
時点のエタノール在庫は前週比32万4000バレル増の2641万6000バレルだ
った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、オハイオバレーでは2日夜間に雷雨となったうえ、強風と雹が発
生。2日の日中、中西部では気温が低下するなか風に見舞われているうえ、ミシシッピ
ーバレー以東の地域では降雪または降雨が発生。この荒天により農作業が鈍化するもの
の、土壌水分の回復が促されている。3月31日時点でのアイオワ州の表土の土壌水分
は59%がやや不足〜不足となっている。
 現在ミシガン湖に位置する低気圧は次第に東に移動し、週後半には大西洋沿岸部に到
達するだろう。これに伴い中西部では雨から雪への変化が見られる見通し。この低気圧
が通過した後でも中西部では気温が低下するなか強風となる天気が数日続く見込み。
 4月8〜12日にかけて全国的に気温は平年並〜平年を上回るだろう。またロッキー
山脈北部およびハイプレーンズでの雨量は平年以下に留まる見通し。
 シカゴ小麦は期近から大幅反発。米国の弱気な経済指標を受けて利下げ着手期待が高
まるなかドルが軟化したことが買いを支援した。前日に大きく値を落とした後の反動高
となり、期近5月限は前日比10.75セント高の556.00セントで引けた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは気温が上昇するなか降雨は発生していない。ハイプレーンズ全域で気
温は平年を上回っており、モンタナ州に至る北部まで最高気温は21℃前後まで上昇。
現在の状況は作付作業を含めた速いペースでの農作業に適している。3月31日時点で
は作付開始直後で、サウスダコタ州の小麦作付け率は1%、カンザス州のコーン作付率
は2%だった。
 米南部産地では大西洋沿岸部で局地的な雷雨が発生。その他の地域では気温が低下す
るなか風が発生しているが、この中で農地の状況によって春の作付けが開始された地域
もある。
 プレーンズでは今後、暖かな空気が流入する見通し。
 今後は6日にプレーンズで降雨となるほか、4月7〜11日にかけての気温はプレー
ンズで平年並〜平年を上回る見通し。また、プレーンズのこの間の雨量も平年を上回る
だろう。
今日の材料
・米中西部一部では雷雨や雹が発生。
・中西部では気温が低下するなか強風となる天気が数日続く。
・米プレーンズでは気温が上昇。穀物の作付に適した天気が広がる。
・南部産地では一部で荒天発生。
・3月29日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量は前週比1万
9000バレル増の107万3000バレル。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。