●短期見通し穀物、下げ一服も上昇には天候リスク必要=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、400セント水準で下げ一服となり、自律反発局面に移行してい
る。需給緩和評価に大きな変化は見られないが、ファンドのショートカバー(買い戻
し)が下値を支えている。改めてファンドが売りポジションを増やしていく環境にはな
い。一方、4月入りしたことで作付け環境が注目を集めるが、現状では降雪や豪雨など
の大きな混乱などはみられない。総じて順調に作付け作業は進む見通しであり、天候リ
スク織り込みがなければ自律反発からの一段高は困難。450セント突破は難しい情勢
に。
 大豆は、穀物市場全体で持高調整の動きがみられ、大豆も修正高の局面に移行してい
る。ただし、1,200セント台では農家の強力な売り圧力も確認されているため、膠
着感が強まり始めている。ファンド売りはピークを過ぎた模様だが、ブラジルは豊作環
境にあり、米国産の輸出低迷も警戒される。一方、今後は作付けシーズンに移行する
が、現状では積極的に天候リスクを織り込む必要性は乏しい。天候リスク浮上までは安
値保ち合い相場が続く。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。