海外市況サマリー(4日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 6 2,308.5  -  6.5    シカゴ大豆   2024/ 5  1,180.00  - 2.25
NY銀   2024/ 5 2,724.7  + 18.7    シカゴコーン  2024/ 5    435.25  + 3.50
NYプラ  2024/ 7   952.6  +  6.1    NY原油   2024/ 5     86.59  + 1.16
NYパラ   2024/ 6 1,041.30 +19.60    ドル・円               151.21  - 0.49
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は151.20円台で推移
 NY為替市場は、ドル買い・円買いの動きが優勢となった。5日の米雇用統計を前に
リスク回避の動きが強まった。米株式市場が急速に戻り売りに押され、ニューヨークダ
ウが500ドル超急落するなど下げを加速させたほか、原油相場が一時87ドル台まで
上昇したことが、ネガティブな雰囲気を広めていた模様。
 本日も複数のFOMC委員の発言が伝わっていたが、利下げに慎重な姿勢を強調して
おり、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、年内は利下げが必要ない可能性にも言及
していた。。
 米雇用統計が上振れた場合、ドル円は152円台を試しに行くことも予想されるが、
その時の財務省の対応も注目されるところではある。

◎NY貴金属=金は反落、最高値更新後に利食い売り
 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。
 金6月限は反落。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入る
と、利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、手じまい売りが一巡した
のち、米新規失業保険申請件数の増加を受けて押し目を買われた。その後は、ドル安一
服に上値を抑えられたが、押し目を買われると、史上最高値を更新した。終盤にかけて
は利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 銀5月限はドル安や金の押し目を買われたことを受けて堅調となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、買い戻し一巡後に上げ一服となった。日中取引では、手じまい
売り一巡後に米新規失業保険申請件数の増加や金堅調を受けて押し目を買われた。ただ
ドル安が一服すると、上げ一服となった。
 パラジウム6月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。

◎LME=揃って続伸、ドルの軟化に支援され買い優勢に
 ルミ3カ月物は続伸。2435ドルと小確りで取引を開始。その後、2440ドル台
後半まで値を切り上げ、欧州の時間帯を迎えるとさらに地合いを引き締めてこの日の高
値である昨年4月20日以来の水準、2461.50ドルを記録した。高値に達した後
は、急伸後の修正から値位置を落とし2410ドルの安値を記録したものの押し目買い
が入って再浮上し2440ドル台を回復した。安値から値を戻したことで売り一巡感が
強まり、堅調な足取りを維持したまま引けを迎えた。
 銅3カ月物は大幅続伸。270ドル超の上げ幅を記録した前日の流れを引き継ぎ、
9308.50ドルで確りで開始。その後も値位置を切り上げ、欧州の時間帯を終える
まで9325ドルが下値支持線として意識される中、9397.50ドルと昨年1月下
旬以来の高値を付けた。米国の時間帯を迎えると修正から値位置を落としたが、米失業
保険申請件数が事前予想を上回り、ドルの軟化に支援され、9300ドル割れには抵抗
を見せて買い戻され、100ドル近い上げ幅を維持したまま取引を終了。

◎NY原油=続伸、第3次世界大戦の始まりを意識
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 ブリンケン米国務長官がウクライナは北大西洋条約機構(NATO)に加盟すると述
べたことから、NATOとロシアの衝突により第三次世界大戦(WW3)が始まる可能
性が意識された。ウクライナがNATOに加盟した場合、集団的自衛権を定めた第5条
が発動し、ウクライナを守るため各国が武力介入する見通し。
 イラン革命防衛隊(IRGC)が金曜日にもイスラエルを攻撃する可能性があること
も買い手掛かり。イスラエル当局者の認識として伝わっている。イランは巡航ミサイル
やドローンでイスラエルを狙うという。イスラエルはイランが攻撃を開始した場合の対
応を米国に要求した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近〜期中が反落、コーンは概ね続伸
 大豆は期近〜期中が反落。
 前日の上昇後に発表された米農務省(USDA)週間純輸出成約高報告で輸出が引き
続き低迷している様子が示されたことが弱材料となった。メキシコ向けの大口成約が発
表されたが反応は薄く売り優勢の流れに変化はなかった。
 コーンは概ね続伸。
 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は100万トンを割り込んだものの、
事前予想の範囲を維持したうえ、米産地の寒波に対する警戒感から小麦が堅調となった
ことが強気材料となった。

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