[今日の視点]貴金属=反落、現物安や円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、反落して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の下落や円高を受け
て売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もドル建て現物相場の下落や円高を
受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.46ドル安の
2288.82ドル、銀が17セント安の2684セント、プラチナが6.80ドル安
の930.40ドル、パラジウムは4.58ドル安の1018.30ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.27/28円で、前営業日の
大引け時点から0.35円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1141円前後、銀は133.0円前後、プラチナ
は4520円前後、パラジウムは4990円前後。
【NY金は最高値更新も利食い売りで上げ一服】
 金はきのうの海外市場では、米新規失業保険申請件数の増加などを受けて史上最高値
を更新したが、利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 金のドル建て現物相場は史上最高値2304.13ドルを付けたのち、上げ一服とm
なった。米新規失業保険申請件数は前週比9000件増の22万1000件となった。
市場予想の21万4000件を上回り、労働市場の緩和を示唆した。米連邦準備理事会
(FRB)の利下げ見通しを受けて押し目を買われた。ただ米ミネアポリス地区連銀の
カシュカリ総裁は、先月の連邦公開市場委員会(FOMC)では年内2回の利下げを見
込んだが、「インフレ率が横ばいで推移し続けるなら、利下げを行う必要があるのか疑
問視される」と述べた。今夜は3月の米雇用統計の発表を控えており、利食い売りなど
が出て上げ一服となった。
 銀はきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、2021年6
月以来の高値27.29ドルを付けたのち、上げ一服となった。
【NYプラチナも利食い売りで上げ一服】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となったが、ド
ル安一服などを受けて利食い売りが出て上げ一服となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米新規失業保険申請件数の増加で労
働市場の緩和が示唆された。ただ今夜は3月の米雇用統計の発表を控えており、ドル安
が一服した。また米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁が「インフレ率が横ばいで
推移し続けるなら、利下げを行う必要があるのか疑問視される」と述べたことも上値を
抑える要因になった。
<今日の予定>
●中国(清明節)
・全世帯家計調査・消費支出 2024年2月(総務省)
・独製造業受注 2024年2月(経済技術省)
・ユーロ圏小売売上高 2024年2月(EUROSTAT)
・米雇用統計 2024年3月(労働省)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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