[本日の見通し]石油=上昇、ドルや円は逃避通貨なのか?

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2024年8月限は上げ一服。夜間取引で8万1500円ま
で一代高値を更新した後は利益確定の売りにやや押されている。
 北大西洋条約機構(NATO)とロシアの衝突リスク、あるいはイランとイスラエル
の開戦の可能性など、金融市場では大戦を意識する動きがみられる。恐怖指数や逃避的
な通貨とされるドルや円が上昇し、米国債も堅調だったほか、リスク資産の代表である
米株式市場は下落した。従来型のリスク回避パターンである。
 ただ、大戦が現実となれば、ただでさえ借金漬けの米国の債務残高はさらに膨らむ。
自転車操業待ったなしだろう。BRICSが台頭し、ドル離れが広がりつつあるなか
で、米国債やドルや資金の逃避先となるのだろうか。また、滅びの道を順調に歩んでい
る米国に隷属し、米国債をたっぷりと保有する日本の円相場に逃避する意味はあるのだ
ろうか。テールリスクかもしれないが、まとめて吹っ飛ぶ可能性は想定しておくべきで
ある。
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.33ドル高の86.92ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは86.67〜87.07ドル。
 原油8月限の予想レンジは8万0500円から8万1500円、ガソリン先限は8万
2500円から8万3500円、灯油先限は8万2500円から8万3500円。
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