経済統計解説＝米ＮＦＰは大幅増も下方修正含みか

　２月のユーロ圏小売売上高は前月比０．５％減となった。２０２２年以降の低下基調
が継続。物価上昇率は鈍化しているものの、実質ベースの消費は下向きのままである。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）は利下げを視野に入れているが、消費は下支えされるのだろう
か。
　３月の米雇用統計で非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は前月比３０．３万人増となっ
た。ただ、パートタイム雇用の伸びが目立つうえ、兼業が全体を押し上げている可能性
が高く、表面的な判断はできない。賃金が前年比＋４．１％まで鈍化していることを考
慮すれば、今回のＮＦＰの増加は過大だろう。また下方修正されると思われる。
MINKABU PRESS

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