●週間見通し穀物、コーンは売買交錯が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は、トウモロコシが一時435.50セントまで上昇した後、420セント台中
盤まで上げ幅を削る展開になった。小麦相場の急伸を手掛りに、トウモロコシ相場も買
い優勢の展開になった。世界各地の天候障害、中東情勢緊迫化に伴う流通リスクが相場
を押し上げた。米産地では収穫作業が進むも、ハーベスト・プレッシャーの本格的な織
り込みは見送られた。大豆は1000セント台中盤で揉み合う展開になった。原油相場
は急伸したが、南米の天候リスク織り込みが一服し、持ち高調整に終始した。
 今週も売買が交錯する展開になりやすい。10月入りでハーベスト・プレッシャーは
強化され、季節的には値下がり対応が求められる時期になる。このため、季節要因から
は上値の重い展開が支持される。しかし、他穀物相場からの支援も強く、強弱評価が交
錯した地合が続きやすい。現行価格水準で方向性を欠こう。11日の有無省(USD
A)需給報告がイベントリスクになる。大豆は南米の干ばつ傾向が維持されると底固い
展開が続く。産地天候次第だが、上振れリスクを残す。ただし、産地でまとまった豪雨
が観測されると、利食い売り優勢の展開になる。
 予想レンジは、トウモロコシが415〜435セント、大豆が1020〜1080セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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