●週間見通し金、地政学リスクが下値支える=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は2600ドル台後半で揉み合う展開になった。米景気リスクの後退を受けて米
長短金利、ドルが上昇に転じたことが上値を圧迫した。9月雇用統計を筆頭に、米経済
の減速懸念を後退させる指標が目立ち、大幅利下げ観測が後退している。ただし、中東
情勢の急激な不安定化が下値を支え、売買が交錯する不安定な地合になった。過去最高
値更新は一服したが、押し目での物色意欲も強かった。
 今週も押し目買い優勢の地合になろう。中東情勢の先行き不透明感が強く、下値は固
い。良好な経済指標などが米金利上昇・ドル高を促すと調整売りが膨らむも、押し目は
買い拾われる可能性が高い。中東情勢次第では2700ドル回復も見通せる環境にあ
る。10月9日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、10日の9月米消費者
物価指数などがイベントリスクになる。米金利上昇・ドル高が止まれば、上振れリスク
が高まる。
 予想レンジは2640〜2720ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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