[10月7日からの展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 9月30日〜10月4日 <国内> 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週比 25年03月限 389.1 416.0(3) 387.5(30) 399.8 + 7.8 RSS先限 391.0 412.4(2) 391.0(30) 399.4 + 6.4 TSR20 301.0 314.0(1) 299.0(4) 299.0 - 2.0 ======================================= 東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 146.04円 前週末比 0.14 円高 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週までのレビュー】天候不安と中国の景気刺激策を背景に、一段高の可能性がある とした。 【薄商いの中で地合いを緩めるか】 JPXゴムRSS3号は、調整安場面となっている。中国当局の景気刺激策や産地の 天候不順を背景に買いが先行し、期中の活発限月の3月限は、10月3日に416.0 円まで上値を伸ばし、一代高値を更新した。だが、同水準で上値を抑えられると、4日 に391.6円まで急落した。 最新の投資主体別売買動向をみると、9月第2週に大幅な売り越しとなっていた海外 投資家が、同月第3週に途転買いに転じている。そして第4週には買い越しが減少させ ており、中国の景気刺激策が発表され、相場が噴いた後、利食い売りに動いていること が伺える。目先、直近の急騰に対する調整場面となりそうだ。 また、直近に急騰は、産地の天候不順や中国の景気刺激策などが背景にある。ただ、出 来高・取組高の大幅な増加は伴っていない。ファンダメンタルズから買われた面は否定 しないが、あくまできっかけであり、内部要因が大きく影響した上昇だったと推察され る。今月3日までの急騰で、売り方に回った個人投資家は踏み上げ相場に巻き込まれ、 損切となり、大きな痛みを被った可能性があり、目先、商いが細る中、地合いを緩める 可能性があるとみる。 【上海ゴムは調整安場面か】 連休明けの上海ゴムは、上げ一服の可能性がある。中心限月の1月限は、中秋節の間 にJPXゴムRSS3号が急騰したことから、中秋節の明けの9月18日から一段と騰 勢を強め、19日には1万8045元まで上昇した。さらに30日には24日に発表さ れた中国の景気刺激策を背景に、1万9780元まで急騰した。ただ、同水準では、売 り圧力が強く、同日の終値は1万9135元となり、上ヒゲの長い日足となった。今回 の急騰がゴム独自の材料ではないうえ、上海ゴムの指定倉庫在庫は、増加傾向にある。 8日から再開される取引では、直近の急騰に対する調整安となりそうだ。 【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の3月限は急騰し、一時416.0円まで上昇し、一代の 高値を更新した。だが、その後は、調整場面となってきた。9月上旬からの値動きをみ ると、96日に348.9円まで下落後、上海高などを手掛かりに振幅を繰り返しなが ら、水準を引き上げると、17日には大陽線を付け、374.0円まで急伸した。そし て、19日に産地高を受けて381.1円まで上昇した。だが、380円超では売りが 多く、24日の午前中には354.4円まで水準を引き下げていた。しかし、同日午 後、中国当局から相次いで景気刺激策が発表されると急騰し、25日には400.0円 まで上昇、その後も騰勢は衰えず、10月3日には416.0円まで水準を引き上げ、 一代の高値を付けた。だが、同水準で上値が重くなると、4日に391.6円まで下落 する場面があった。 続落となれば、節目の390円付近が最初の関門。同水準を下抜くと、9月26日の 取引で支持された385円付近に注目したい。同水準をしっかり割り込むと、節目の3 80円や370円付近まで下落があるとみる。一方、買いが先行となれば、一代の高値 416.0円が最初の関門。高値更新なら、節目の420円や430円を目指した展開 となりそうだ。 【今週の注目ポイント】 連休明けの上海ゴムに注目したい。上海ゴムの中心限月1月限は、9月30日に1万 9780元まで上昇し、一代の高値を付けた。ただ、今回の急伸は、中国当局の景気刺 激策が背景になり、ゴム独自の材料ではない。景気刺激策の賞味期限が切れれば、反動 安となるとみる。 【相場予想レンジ】 10月7日〜11日のJPXゴムRSS3号2月限の中心レンジ予想は370〜41 6円。テクニカルの支持線は385.0円(節目)、抵抗線は410.0円(節目)。 <当面の予定(イベント・経済統計)> 7日 ●オーストラリア(勤労感謝の日)、中国(国慶節) 独製造業受注 2024年8月(経済技術省) ユーロ圏小売売上高 2024年8月(EUROSTAT) 8日 全世帯家計調査・消費支出 2024年8月(総務省) 国際収支(経常収支) 2024年8月(財務省) 独鉱工業生産指数 2024年8月(経済技術省) 米貿易収支 2024年8月(商務省) 9日 政策金利公表(NZ準備銀行) 独貿易収支 2024年8月(連邦統計庁) 米卸売在庫 2024年8月確報値(商務省) 米FOMC議事録公表 9月17-18日(FRB) 10日 企業物価指数 2024年9月(日本銀行) ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米消費者物価指数 2024年9月(労働省) 11日 ●香港(重陽節) 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所) 独消費者物価指数 2024年9月確報(連邦統計庁) 英貿易収支 2024年8月(国立統計局) 英鉱工業生産指数 2024年8月(国立統計局) 米生産者物価指数 2024年9月(労働省) 米消費者信頼感指数 2024年10月速報値(ミシガン大) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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