【場況】 金が続伸。ドル建て現物相場の上げ一服を受け、まちまちで始まった。その後は、ド ル建て現物相場の堅調や円安を受けて地合いを引き締め、上場来高値を更新した。銀も 金堅調を受けて買い優勢となった。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が88〜124円高、金ミニが15.0 〜125.0円高、ゴールドスポットが310円高、銀が4.8〜7.2円高。 午前11時3分現在の出来高は、金が3万3717枚、金ミニが8069枚、ゴール ドスポットが633枚、銀が3枚。 【金は踏み上げで一段高】 金はきのうのアジア市場で急伸したが、欧州時間のドル高を受けて上げ一服となっ た。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。また上海協力機 構(SCO)首脳会議では、中国が主導する形で米国主導の世界秩序に代わる新たな枠 組みの将来像を描くことを目指した。中国の習近平国家主席は、SCOの全ての当事者 に対し、その「巨大な市場」を活用するよう促すとともに、米国に対抗する新たな世界 安全保障・経済秩序構築への野心を示した。 ロシアのプーチン大統領は、中国の習近平国家主席、インドのモディ首相と会話した 後、ウクライナの持続可能な平和のためには北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大 問題に取り組む必要があると述べた。フランス大統領府は、ウクライナに安全保障上の 支援提供を表明している約30カ国の首脳による会合を、4日に開催すると発表した。 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、トランプ米大統領がパウエル米連邦準備 理事会(FRB)議長やクック理事を解任すれば、「米国と世界経済にとって非常に危 険」との見解を示した。 トランプ米大統領は、ブラジルに新たな制裁を検討している。ブラジルのルラ大統領 は、8日にBRICS首脳のオンライン会議を開催するという。 金先限は上場来高値1万6785円を付けた。ドル建て現物相場の堅調や円安が支援 要因になった。円相場は1ドル=147円台後半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、ドル高を受けて上げ一服と なった。アジア市場では、朝方の3477.26ドルから、踏み上げの動きとなって上 値を伸ばし、史上最高値3504.32ドルを付けた。 午前11時現在、3494.79ドルで推移、銀は4064セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3488.41ドル、銀が4058セント。 MINKABU PRESS
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