【↑】日経平均 大引け| 急反発、NYダウ上昇や円安を追い風に切り返す (11月6日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  22018.87
高値  22160.83(13:40)
安値  21994.28(09:03)
大引け 22147.75(前日比 +248.76 、 +1.14% )

売買高  13億4259万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3815億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、NYダウ上昇や為替の円安を追い風に切り返す
 2.日替わりで上下動続く、先物主導でボラティリティの高い地合いが継続
 3.中国株など軟調推移も、海外ファンド筋の先物買い戻しが裁定買い誘発
 4.後場取引時間中のトヨタの通期業績予想増額もセンチメント改善に寄与
 5.朝高のソフトバンクはその後軟化、中小型好業績株にストップ高相次ぐ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは190ドル高と反発した。米中間選挙を控えて模様眺めムードが強いなか、IBMやシェブロンが上昇し指数を押し上げた。

 東京市場では、NYダウ上昇や為替の円安を背景に、前日のリスクオフの巻き戻しが入る形で急反発。日経平均は引け際に跳ねて高値圏で着地した。

 6日の東京市場は寄り付きから買い優勢の展開となり、日経平均は寄り後も下値を切り上げる強い動きをみせた。日替わりで上下動を繰り返す先物主導のボラティリティの高い地合いが続いている。米中間選挙を目前に控えていることで様子見ムードも予想されたが、前日の反動で主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り、全体を押し上げる形となった。アジア株市場はまちまちの展開で、中国・上海株などは軟調に推移したが、トヨタが取引時間中に通期業績見通しの上方修正を発表したことで、投資家のセンチメントが改善した。海外ヘッジファンド筋とみられる先物のショートカバーが裁定買いを通じて現物株市場にも浮揚力を与えた。取引時間中に1ドル=113円台前半で円安方向に振れたことも追い風に。ただ、東証1部の売買代金は2兆4000億円弱にとどまった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が上昇、ソニー<6758>、キーエンス<6861>も上値を追った。村田製作所<6981>が高く、武田薬品工業<4502>も堅調。NTT<9432>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかりだった。一六堂<3366>がストップ高で大量の買い物を残し、システムソフト<7527>、ゴールドウイン<8111>も値幅制限いっぱいまで買われた。シグマクシス<6088>、ワコム<6727>が商いを伴い急騰。
 半面、朝高のソフトバンクグループ<9984>が利食われマイナスで引けたほか、TDK<6762>、昭和電工<4004>も売りに押された。あすか製薬<4514>、ケーズホールディングス<8282>が急落、東亜建設工業<1885>も大きく値を下げた。ユナイテッドアローズ<7606>、日本触媒<4114>の下げも目立つ。サニックス<4651>、日本ライフライン<7575>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、エーザイ <4523> 、アステラス <4503> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約80円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、日東電 <6988> 、オリンパス <7733> 。押し下げ効果は約42円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)医薬品、(2)保険業、(3)卸売業、(4)石油石炭製品、(5)鉄鋼。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)情報・通信業、(2)建設業、(3)機械、(4)ガラス土石製品、(5)化学。

■個別材料株

△田辺工業 <1828> [東証2]
 上期経常が61%増益、対通期計画71%進捗。
△一六堂 <3366> 
 1株515円でMBOを実施。
△オリコン <4800> [JQ]
 上期経常が46%増益で着地・7-9月期も56%増益。
△シグマクシス <6088> 
 上期経常は28%増益で着地、今期配当を3円増額修正。
△Tスマート <6246> [東証2]
 上期経常を30%上方修正。
△JUKI <6440> 
 今期経常を42%上方修正。
△ワコム <6727> 
 上期経常が77%増益で着地。
△船井電 <6839> 
 今期最終を一転黒字に上方修正。
△図研 <6947> 
 上期経常が2.5倍増益で着地。
△ゴルドウイン <8111> 
 今期経常最高益予想を19%上乗せ。

▼ティラド <7236> 
 今期経常を10%下方修正。
▼ケーズHD <8282> 
 上期経常は一転2%増益で上振れ着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)システムソフ <7527> 、(2)一六堂 <3366> 、(3)シグマクシス <6088> 、(4)ゴルドウイン <8111> 、(5)ワコム <6727> 、(6)JUKI <6440> 、(7)シンフォニア <6507> 、(8)図研 <6947> 、(9)船井電 <6839> 、(10)IIJ <3774> 。
 値下がり率上位10傑は(1)あすか薬 <4514> 、(2)ケーズHD <8282> 、(3)東亜建 <1885> 、(4)日シス技術 <4323> 、(5)ハウスドゥ <3457> 、(6)ニッカトー <5367> 、(7)新電元 <6844> 、(8)パイロット <7846> 、(9)Uアローズ <7606> 、(10)日触媒 <4114> 。

【大引け】

 日経平均は前日比248.76円(1.14%)高の2万2147.75円。TOPIXは前日比18.96(1.16%)高の1659.35。出来高は概算で13億4259万株。東証1部の値上がり銘柄数は1362、値下がり銘柄数は674となった。日経ジャスダック平均は3591.59円(5.23円安)。

[2018年11月6日]

株探ニュース

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