日本時間23時に発表になった5月調査分のISM非製造業景気指数は50.3と前回から低下し、予想外の低下となった。判断基準の50寸前まで低下しており、これまで力強さを維持していた米サービス業の景況感にも黄色信号が点灯し始めていることが示されている。 市場は先週末の米雇用統計を受けて、来週のFOMCは据え置きを有力視している一方、7月は追加利上げを行うと見ている。今回の数字はFRBが一旦様子を見る必要があることを促している。仕入れ価格も2020年5月以来の低水準。 同調査に責任者ニーブス委員長は声明で、「回答企業の大多数は、景況が安定していると述べているが、景気減速への懸念にも言及している」と述べた。宿泊・飲食サービス業を筆頭に11業種が上昇し、7業種が低下。 この数字を受けて為替市場ではドル売りが強まっているほか、米株式市場でダウ平均が下げ幅をやや広げている。 ISM非製造業景気指数(5月)23:00 結果 50.3 予想 52.5 前回 51.9 事業活動 51.5(52.0) 新規受注 52.9(56.1) 雇用 49.2(50.8) 入荷水準 47.7(48.6) 仕入価格 56.2(59.6) 輸出 59.0(60.9) 輸入 50.0(51.3) ()は前回 NY株式5日(NY時間10:21) ダウ平均 33670.54(-92.22 -0.28%) ナスダック 13256.46(+15.69 +0.12%) CME日経平均先物 32270(大証終比:+30 +0.09%) USD/JPY 139.34 EUR/USD 1.0715 GBP/USD 1.2410 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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