第19回 MACDその8、『MACDの複数使い』いよいよMACD最終回!

第19回『小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編』

□皆さん、こんにちは。本日はいよいよMACDの最終回。 ■「皆さん、こんにちは。助手のムサシです。なんか寂しいですね。」 □まだまだ連載は続くのだから、何も寂しがることはないぞ。 ■ですが、4ヶ月も続いたMACDの連載ですからね。できれば永久に続いてほしかった。 □そんな無茶な。 □ということでMACDの最終回、本日はMACDの複数使いの話をしよう。 ■「お願いします。」

1.MACDの複数使い

□通常MACDのパラメーターは指数平滑移動平均線(以下EMA)が12日と26日、その二線の差でMACDを描いて、そのMACDの9日EMAがシグナルとなる。 この12日、26日、9日がパラメーターである。MACDのパラメーターは他の指標に比べるとさほど変化させる人は少ないが、それでも調整することに意味がある。通常、このうち12日26日のEMAの組合せを調整する。 ■「講師、パラメーターの調整ってあんまり好きじゃないです。」 □どうして? ■「だってパラメーターを動かせば、そりゃ、どこかでうまくいくパラメーターが見つかりますよ。でもそれが将来ずっとうまくいくかどうかはわからないし、大体、そのちょうどいいパラメーターを探すということで僕らは疲れ果てちゃいます。」 □なるほど。それは一理ある。一般投資家にパラメーターの調整は難しいよな。 ■「僕の友達にパラメーターを変更するのが好きなやつがいて、移動平均線の売買なんですけどね、毎日、何日移動かを変更させているんですけどね。で・・・未だにどれが一番いいかが見つけられていない(汗;)」 □あちゃ。 ■「だから、『このテクニカルはこのパラメーターでやるのが一番いい』とずばり決めてもらった方が楽ちんです。」 □おいおい、テクニシャンを目指すなら楽は駄目だ。しかし、言いたいことはわかる。 □ここではとりあえずアペル氏が推奨しているパラメーターをいくつか紹介し、その組み合わせについて解説したい。 ■「アペルさんて誰でしたっけ?」 □これだ。もう忘れたか。MACDの開発者だよ。 ■「あ、そうでした。開発者の意見ならそれは聞かざるを得ないですね。」