第34回、一目均衡表その5、「転換線を極める!」

「小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編」第34回


□皆さん、こんにちは、さて一目均衡表5回目。ようやく前段が終わって、ここから本題に移る。本日から各線の説明だ。


■助手のムサシです。よろしくお願いします。4回やってようやく前段が終了したところなんですね?(汗;) そうですか、今日からがようやく本題なんですね。
期待しています。

□ということで本日は・・・拡大バージョンでお送りする。

■やったー。

□さて本日から一目均衡表の5つの線をひとつずつ解説していくが、もちろん、一目均衡表はひとつの線で分析するなどありえない。あくまで、全体を理解するための過程ということをくれぐれも忘れないように。

■了解!

□そして再度告知する。真剣に一目均衡表を勉強したいと思ったら原著を読むべし。
http://www.ichimokukinkouhyou.jp/service/gencho.html
この一連の解説は原著へのステップボードだと思っていただければうれしい。

 

 第5章 転換線を極める 

1、計算式を覚える 

□まずは計算式をマスターしよう。 ■これは簡単です。
【計算式】 転換線 = ( H9 + L9 ) ÷ 2 ※H9とは過去9日間の最高値、L9とは過去9日間の最安値のこと。
□もっとわかりやすく書くと
転換線 =(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)÷ 2 ※但し、過去9日間とは本日を入れた9日間
□上記は日足での計算。一目均衡表は週足・月足のような期間が長いものでも、15分足・5分足と言った期間が短いものでも同様に使える。だから正しい表記は、
転換線 =(過去9本間の最高値+過去9本間の最安値)÷ 2 ※過去9本間とは直近のろうそく足を含めたろうそく足9本分。
□と書くのが正しいだろう。 ■なるほど。

2、計算式から何がわかるか? 

□さて、ムサシ君、この計算式から何がわかる? ■えーと、転換線は過去9日間の値動きの中心値を出して、それをつないだ線だということ。 □そういうこと。
【計算式からわかること】 転換線は過去9日間の値動きの中心値を出し、それをつないだ線。
□一目均衡表は相場変動における中心部分を常に把握し意識するというところから、さまざま応用発展している。これは上級編で徹底的に解説するので今のところは頭の片隅に入れておいてくれればいい。 ■上級編?まだまだ先なんでしょうね。 □多分(笑)。 その中心となる価格のことを相場水準と呼ぶ。つまり転換線は短期(9日間)の相場水準を示し、基準線は中期(26日間)の相場水準を示し、先行スパン2は長期(52日間)の相場水準を示す。