第22回 ストキャスその3、『ストキャスの大黒柱、%Kを極める!』

第22回『小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編

□皆さん、こんにちは。ストキャスティクスの3回目。現代のテクニカル分析の第一人者、ボリンジャーバンドで有名なジョン・ボリンジャー氏をして、「スイス軍の軍用ナイフのように有効」とまで言わしめたテクニカル指標。本日はその核心に迫る。 ■助手のムサシです。テクニシャンを目指しています。やっぱり男性はテクニシャンがもてますから。 □テクニシャンとはテクニカル分析の使い手のこと、誤解のないようにね。あまりもてるとは聞いたことがない。 ■本日の講義でいよいよ50単位となりますね。テクニシャンまでの道のりの半分までたどり着きました。感慨深いです。 □まだまだ先は長いぞ。精進精進。 ■頑張ります。

1.計算式を理解する意味

□ところで、本日はいよいよ、ストキャスティクスの計算式を解説する。 ■なんか、それって気が重いですよね。どういうシグナルでどういう風に仕掛けたら、どれくらい儲かるって話は興味があるんですけど、テクニカル指標の計算式なんか、大学の授業ででもやってろってな感じで、興味がわきません。 □それがいかん。 ■いや、講師の言いたいことはわかるんですけどね。計算式って小難しくって。大体僕文科系ですよ。数学嫌いで文科系に進んだのに何で今さら・・・。 □私だって文科系だ。ゴホン。この講座の基本的考え方をもう一度おさらいする。
【テクニカル指標を正しく理解するには】 1.計算式をマスターし、その意味を理解しなければいけない 2.買いサイン・売りサインをその計算式を元に、何故、それが買いサインなのか、何故、それが売りサインなのか、その意味を理解しなければならない。
□テクニカル指標を正しく使うためにはこのことがとても大切だ。そしてテクニカル指標の計算式は実は文科系の人に理解出来ないほど難しいものは少ない。ほとんどないと言ってもいいくらいだ。 □ところが、いつからか、日本では「計算式は難しいから覚えないでいいです。どういうシグナルが出たら買いでどういうシグナルが出たら売りか、それだけ覚えればいいです。」という説明が増えてきた。 ■ですね。 □だからいつまでたっても正しくテクニカル分析が出来ないと言ってもいい。例えば、ほとんどのテクニカル分析にパラメーターがある。 ■パラメーターって? □計算式の中で変更可能な数値のことだ。たとえば移動平均線で何日移動平均を使うか、その何日に当たる部分をパラメーターと呼ぶ。 ■なるほど、5日移動平均線で分析するのと25日移動平均線で分析するのでは全然結果が違いますね。 □そゆこと。そういったパラメーターを調整しなければいけないテクニカル指標が多いが、それは計算式がわかってて初めて出来る話。 ■そりゃそうですね。 □そして、このストキャスも実はパラメーターを調整する必要があるテクニカル指標。 ■そうなんですか。知らなかった。 □とにもかくにも、計算式を理解せずして、その指標を使いこなすことは出来ない。ということで、本日はストキャスの計算式、徹底解説だ。 ■ぱちぱちぱち。