第5回、移動平均線 その1、『 移動平均線の役割 』

第5回『小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編』

□皆さん明けましておめでとう! さて、第5回目。今回から個々のテクニカ指標について解説していきたい。今回は新年なので、特別拡大バージョンでお送りする。 ■「助手のムサシです。よろしくお願いします。大サービスの特別拡大バージョン、人気ドラマが第1回目や最終回でやるパターンです! □余計なことは言わなくていい。 □まずは、トレンド系のクニカル分析の代表選手「移動平均線」から。 もちろん知っているよな? ■「常識です。簡単に言うと、移動して平均する線ですよね。でしょ?」 □ま、そんなとこだ。(汗;) 移動平均線は1920年頃に米国で開発されたテクニカル指標。同時期日本でもからみ足という名で移動平均線があったそうで、同時期に開発されたという説とアメリカから伝わったという説とがある。 一般に知れわたったのは1960年にやはり米国のアナリスト、ジョセフ・E・グランビルが移動平均線を極めた解説書「グランビルの法則」を出版してからだ。ということで本格的には50年の歴史を持つ指標と言っていい ■「いよっ、博学!」 □茶化すんじゃない。 こういう歴史を勉強すると実はこのテクニカル指標とこのテクニカル指標は意外な関係を持つとか、このテクニカル指標は前の時代のテクニカル指標の欠点を補うために作られたなどという相互の関係がわかり、理解が深まるのじゃよ。歴史の研究も重要なのだ。