第8回、移動平均線 その4、『 移動平均線の複数使い 』前編

第8回『小次郎講師の使える テクニカル分析講座、実践編』

□さて、本日は移動平均線の4回目。それではいよいよお待ちかね移動平均線の二本使いを説明する。 ■「待ってました!日本一!大統領!いよ、宮本武蔵ィ!」 □ムサシ君、うるさい。しかも宮本武蔵関係ないから。 ■「移動平均線二刀流ということで・・・。」 □ゴホン。・・・先を進める。 □最近チャートを見るとろうそく足に大体二本くらい移動平均線がついているものが多い。二本線というと代表は5日移動平均線(以下5日線と呼ぶ)と25日移動平均線(以下25日線と呼ぶ)かな。 ■「いろんな期間があって迷うんですよ。こういう数値(パラメーター)を自由に変更して使う指標って使いづらいですね。どの数値を入れればいいのかわからないですもん。」 □まあ、そう言うな。自分がトレードする期間で当然その数値は変えていかなくてはいけない。短期投資をする人が期間の長い移動平均線を見ていてもしょうがないし、長期投資をする人が短いものを見ていてもしょうがない。 ■「ま、そうでしょうが。初心者にはそれって難しいです。」 □よく使われるのは、日足で5日・25日・75日・200日、週足では13週・26週・52週、月足では12ヶ月・24ヶ月・60ヶ月などだ。 つまり月足は1年(=12ヶ月)、2年(=24ヶ月)、5年(=60ヶ月)、週足は52週が1年だから、26週が半年、13週は3ヶ月と言ったところ。日足は1週間、1ヶ月、3ヶ月、そして200日はグランビルが一番推奨している期間なので特別枠というところかな。 ■「最近は日足よりもっと短い足が使われますよね。5分足とか時間足とか、そういった足ではどれくらいの期間で設定すればいいんですか?」 □何度も言うとおり自分の売買にあわせた期間で見る必要がある。しかし、多いのは12本、24本、48本などだ。時間足では24本で1日、5分足では12本で1時間となる。
【移動平均線のよく使われる日数】 日足、5日・25日・75日・200日 週足、13週・26週・52週、 月足、12ヶ月・24ヶ月・60ヶ月 日足より期間が短い足、12本・24本・48本等
■「なるほど。」 □さて、二本線の使い方だが、短期(例、5日線)と中期(例、25日線)を組み合わせて使う場合と中期(例、25日線)と長期(例、75日線)を組み合わせて使う場合では意味合いが全然違う。これを区別しなければいけない。
※短期と中期                    ※中期と長期
■「ちょっと待ったぁ!」